【当ブログの説明】

こちらは、かつてPosterousというミニブログサービス上で運営されていた「ほぼ日刊ひろさの」及び「煩悩の赴くままに」というコンテンツを再生することだけを目的に開設されたブログになります。
全部で400近いエピソードが収録されておりますが、2011年3月から2012年10月までに書かれたエントリーですので、かなり古い情報も含まれておりますことをご了承願います。

2011年12月28日水曜日

197:今年もいろいろありました!年末恒例?総決算、2011年を振り返る大反省会開催!の巻~後編・出来事編~

さてさて、いよいよ年末も年末、本日ワタクシメは仕事納めでした。

珍しく職場の清掃を定時間内にしてよしってことで、机周りのホコリというホコリをササッと拭き掃除だけして、書類整理なんかもチャチャっと済ませて、とっとと納会で乾きものをつまみに軽く飲んで、サクッと退社したかったけど年明けが不安だからちょっとだけ仕事して、今また帰宅途上の人です。

前回予告した通り(最初の更新でうまく反映されなかったので後から追記した形になってますけど最後の方に書いてあります)、今回は今年一年間の出来事を振り返りたいと思います。

当然ながら、あの大震災に触れない訳にはいかないんでしょうが、自分のブログの震災当時の記事を読み返してみて、まぁ詳細にドキュメンタリーちっくに書かれてるから、それは置いとく事にします。このブログの初期の頃の事なんで、震災関連の最初だけ、ここについて掲載しときます。全部で7回分も書いてます。

【旧】煩悩の赴くままに: 009:【記録】2011/3/11 東北地方太平洋沖地震について
とある連続するテーマの途中で繰り広げたドキュメント。書いた本人であるボクが読み返すと生々しい記憶が蘇ってくるよ。なんか遠い昔の話のようにも感じるけど。

では、「出来事編」ってことなんで、コダワリのある出来事について真面目に集計した統計データと共にお送りしたいと思います。

今回こそ反省するってことも念頭に置いとかなきゃね。


まずはこちら。

大好きな天龍の餃子は何回食べに行けたのか?


このブログでも何回か登場している天龍の餃子。餃子をテーマにしたこんな回もありました。

【旧】煩悩の赴くままに: 070:昼飯どこ行く?の巻
これ読み返すと、途端に食べたくなるんだよね、餃子。やっぱり最低でも月に一回は食べないとダメな身体になっちゃってるんだろうな。トホホ。

何度食べでも飽き足りないのが天龍の餃子ライス

このブログを書くために食べに行って、写真取り忘れたから翌日も行って、そんで書いてる最中にまた、食べたくなっちゃう。そんだけ好きなんですな。大好物なんです。

そんな天龍の餃子、月に一度は食べに行きたいところなんですが、実際には何度食べにいけたのか。Googleカレンダーで検索してみました。

  • 天龍に行った回数:昼飯7回、夜の飲み会で1回
  • 食べた餃子の個数:60個
うーん、まだまだイチローの域には達してないな。

やっぱり年間200個は無理だとしても、100個は目指さないと行けない、心意気だけでも。ま、それは凡人には無謀なチャレンジだとしてもだ、ひと月に一回、一皿8個を食べれば、8個×12ヶ月で96個はいけるはず。

来年はこれを目指そう!

目標は「1ヶ月に一回は通う。トータル100個完食!」だな。

東京にいられる間に達成しなければ......。


Twitterのフォロワーさんと何回飲んだのか?


いわゆるオフ会に何回行ったのかってことですな。

たくさんの出会いがあればあるほど良いことってことにしときます。

まずは、統計データから。
  • 参加したオフ会:22回
  • お会いした方:45人
  • 今年初めてお会いした方:25人
  • お会いした延べ人数:98人
惜しいっ!ここでも100の大台に僅か届かずだったか。

1〜2月は忙しかったのか、オフ会参加は皆無でした。寒いしね。人も活動的ではない時期だから仕方がない。

んで、3月の震災があったから自粛ムードかと思いきや、震災を挟んで前後一週間足らずでオフ会2回に参加してました。

今年初回が昨年末の忘年会の反省会、その次が震災後で、題して「みんな無事で良かったねオフ会」。

幸いにも、ボクのよく知っているフォロワーさんで震災で壊滅的な被害を直接的に受けた方はいらっしゃらなかったので、震災直後の沈滞ムードを打破しようと景気づけに集まったんでした。まだまだ自粛ムードが思いっきり漂う最中だったんですけどね。非日常的な出来事の後だったから、ボクも含めて悶々とした思いを抱きつつ、ムシャクシャしてるのにどこにもぶつけようがないフラストレーションを発散する良い機会だったと思います。昨年来からお付き合いしていただいてるよく知ったメンバーで集まれたのも救いでした。

その後も、古くからTwitterのタイムライン上では会話するもののお会いしたことのない、ぜひ一度お会いしてみたいと思っていた方々に沢山出会えた一年でした。

まさか自分より年上だとは思ってなかった段ボールの人とか、Skypeでしか御尊顔を拝見してなかった北海道から上京してくれた心の友とか、ボクのくだらないTweetをよくファボッてくれる殿とか、近所にお住まいの幼虫のパパとか、その後サシでも飲みに行けるようになったいい飲みっぷりの姉御とか、今後に繋がる出会いの多い一年だったなぁと、いま振り返って感慨にふけっています。

あれ、走馬燈のように思い出がグルグルと......いや、納会でチャンポンし過ぎただけのようです。すいません。

有楽町にある東京国際フォーラムで月に一回開催される「ネオ屋台村スーパーナイト」でも沢山の方とハイネケンのビール片手に立ち飲みで語り合わせていただきやした。

別に誰と約束してるわけでもないのに、当日タイムライン上で呼びかけて、集まって下さった暇人どもよ、ありがとうございました。←お前に言われたくないってさ。

そして、フォロワーさんの結婚式に呼ばれるなんて思ってもみなかったし、まさかその結婚パーティーで司会を任されるなんて夢にも思ってなかったですから。ホント、ご縁って有り難いっすよね。みなさん、仲良くしてくれて、ホントにありがとうございます。

昨年来の旧知のメンバーの皆さんもありがとうございました。この年でたくさん友達が出来るなんて考えてもいませんでしたから、ホントに貴重な出会いだったんだと思います。今後ともどうぞよろしくお願いします。

さ、それではそろそろ大賞の発表です。

今年一番ボクと直接お会いしたフォロワーさんは......

(ダカダガダカダカダカダカダカダカダーーン!)

チョコレートのように甘いマスクのハムスターのアナタですっ!

おめでとうございますっ!

いやー、実際には接戦でしたよ。

2位は変態仮面のクラウドさん。

3位はお三方いらして、背高のっぽのウサギさん、髭デザイナーさん、東京タワーの姐さんが同率3位でした。

やっぱり昨年来からのお付き合いのあるお友達は強いっすね。

...... うーん、書いてて思うんだけど、本人以外はよくわからんだろうな。本人に伝わっているのかも怪しいけども......。

ま、いいか!

ということで、Twitter始めて以来、オフ会で飲み友達を増やすというミッションは着実に遂行されつつあるので、来年もこの勢いのまま、いろんな方々と飲みに行きたいなぁ〜って思う次第です。

ここは反省点は一つもありませんでした。


念願のブログを始めたこと。


長いことね、構想だけは練っていたんすよ。

細々と他のサービス使ってちょっとだけ書いてみたことはあるんだけど、なかなか長続きしなくてね。

以前にも散々語ってるけど、今のこのブログは兎にも角にも、簡単にブログを書いて更新することができるシステムが確立されつつあるってところが重要なポイントなのよ。

  • iPhone単体である程度の記事を書ける。
  • iPhoneだけあれば更新もできる(メールだけど)。
  • 装飾するためのアプリやブックマークレットが充実してきてる。
  • ネタはあちこちにゴロゴロ溢れかえってる。
  • 何よりも心の澱を吐き出すことで精神的に楽になれる。
もう、良いこと尽くめでね、ブログを運営するのって。

PageViewとかを気にしなけりゃ、こんなにストレスの捌け口になり隙間時間の解消にもつながる、至極のエンターテインメントって他にはないと思うんだよね。

今回もそうだけど、内輪ウケするネタにどうしても頼りがちになっちゃうんだけど、だってしょうがないじゃない!読者がそもそも少ないんだからっ!

あ、そんなに偉そうに語るほどでもなかったか。

惜しむらくは、今年のうちに200回を達成したかったけど、その楽しみは来年に取っておくことにしますよ。

あと、もう少しHTMLくらいの勉強はしとかないとね。覚えりゃ簡単なんだからな。

それと、誤字脱字ね、コイツだけはいつまでたっても治らないんだよなぁ......。反省。


その他の今年のトピックス


マトモに作ったプラモはたったの4体でした。

仕掛中という呼び方をする、途中で投げ出したままのプラモが2つほどあり、まだ開封すらしてないプラモが3つほどあります。

新しいプラモが欲しくなるんだけども、コイツらを片づけないと、置き場所にも困るのよね。来年こそは、時間を遣り繰りして、コンスタントに完成まで漕ぎ着けるようにしたいもんです。

あと、モンハンを一年通してやり尽くした年でもありました。

仕事上の付き合いもあって、昨年末にMHP3を購入して以来、ソロで素材を稼いで装備を充実させてからは、ひたすら複数人で酒を飲みながら狩りをする日々。多くの方がハマる理由も理解できましたし、面白い企画だとも思いました。お陰様でハンターランクもHR8。今更ニンテンドー3DSのMH3G買って最初からやり直す気力も残っちゃおりやせん。

なんせ、如何せんかなりの時間を消費せざるを得ないのが玉に瑕。他にやりたいことが沢山あるのに、モンハンだけに集中するほど好きには慣れませんでした。所詮、仕事の延長線上だったってことですな。もうしばらくはゲームから距離を置こうかと思ってます。

......が、年明けに出るPSPの機動戦士ガンダム「木馬の軌跡」は買うつもりですけど、何か?

後は、前回も書きましたけど、iPhoneっすね。iPhone様々っす。

iPhoneなかったらTwitterもこんなにやらなかったでしょうし、たくさんの人とも出会えなかったでしょうし、ブログも続かなかったと。iPhoneを手に入れたことで、かつiPhoneが新しくなったことで、可能性がまた広がりました。

来年はiPhone使ってどんな新しいことが出来るようになるのか、ワクワク感が止まらないっす。docomoからiPhone5が出ることにすんごい期待してますよ。


というわけで、そろそろ夜も更けて参りました。主に会社帰りに書くこのブログ、本日は人身事故の影響で、いつもよりも多く書けてるような気がします。トホホ。

唐突ですが、気が変わらない限り、年内の更新はたぶんありません。大掃除とかやることが沢山待ち構えてますからね。

年明けは、1/5頃から再開する予定。ちょうど一週間くらいの休養ですね。大したネタも準備出来てないし、今年は喪中なので面白いトピックスも早々起きないような静かな正月を過ごすつもりです。

こんだけ書いたブログですから、この機会に最初から読み直してひとりニヨニヨしようかな?って思ってます。

そんじゃ、これをお読みの皆さん、どうぞよいお年をお迎えください。

また来年お会いしましょう!

ってなことで、今回はここまでっ!

(おわり)

2011年11月16日水曜日

175:【完全版】とうとう解決!iPhoneのバッテリー消費問題はこれでバッチリだいっ!の巻〜まとめ編〜

......はい、タイトルが過剰すぎるという懸念はあります。すみません。

でも書きます。もろもろを詳細に明らかに記述した上で。

まとまりないかもしれないけれど、そこんとこはどうか勘弁してください。


世間を騒がしている「iPhoneのバッテリー問題」ですけど、既にいろんな方々が試していらっしゃるとおり、新発売のiPhone4Sというハードの問題ではなく、搭載されているiOS5もしくはiOS5.0.1の問題であるというのが大勢の見方であるということは、みなさんご承知かと。

iPhone 4Sのバッテリー問題はハードの問題ではなさそう : ギズモード・ジャパン
この記事での検証の通り、iPhone4Sというハードに依存する問題ではなく、搭載するiOSによるものというのが大勢の見方ですよね。

なので、これまでは「iPhoneの設定次第で解消できるのでは?」という仮説の下に、いろいろと試行錯誤して実証実験を繰り返してきたわけなんですけど、それは「とある限定的な使用方法・使用環境におけるバッテリー消費に関する問題とその解決方法」を模索してきたといっても過言ではありません。

もっと明確にするならば、「ボクがボクなりに使う方法でバッテリーが従来よりも早めに消費されちゃうから、何とかして改善しようと試みたところ、ボクのiPhoneでは解決しちゃいました!てへっ☆彡」という前提がつくことになります。

ですので、決して万人向けではありません。これは断言しておきます。

あくまでも、以後に記載する使用環境において解決したってことですので、その点は重々ご承知おき下さい。

ということで、これまで行なってきたことを整理しつつ、その対処方法と結果について、誰の参考にんもならないかもしれないけど、ボクにとっての覚え書きみたいなもんを早速記録しておこうかと思います。

最後までお付き合いいただけると幸甚です。


1.iPhoneを使用するもろもろの環境とか条件


まずは大事な前提条件を詳細に明確にしておかねばなるまい、ということでもろもろの諸条件を列挙してみましょう。

  • ハード
  • iPhone4S(黒、64GB)を使ってます。色はあんまり関係ないか。
    古いiPhone3GS(裏面白、32GB)もありますが、機種変更してSIMが死んでるのでWi-Fi通信しかできないし、放置してあるので電池が空っぽ。なので今回の検証には一切使用してません。古い機種でも同様の現象が発生していたかもしれないので、時間があれば試したかったのですが、できませんでした。中途半端でごめんなさい。

  • ソフト
  • 2011年11月11日(金)に公開されてからすぐ(朝の8:30頃)にiOS5.0.1にアップデートしています。
    アップデートする前のiOS5環境下で一度消費問題は完全に解決した時期があったんですが、iOS5.0.1へアップデートした直後から調子悪くなり、昨日11月16日まではスリープしててもバッテリーがかなり消費する問題が発生してったって感じです。
    だから今回のiOS5.0.1へのアップデートがネックになってるのかと迷った時もありましたが、実はそうではなかったという結論になりました(まだ結論は書かないけどね)。

  • 通信方法
  • SoftBankと契約をしてますが、3Gデータ通信は常時オフ。
    代わりに、UQWiMAXのUroad-8000というモバイル無線LANルーターを使用して、常にWi-Fi通信にてデータ通信してます。
    iOS4.Xの時には電話の3G通信もオフにすることができたけど、iOS5では設定でオフにすることは不可能になってます。なので、3Gデータ通信をオフにしたとしても、電話として使おうと思えば使えますし、この使い方でもSMSは受信してました(SoftBankからの料金確定のお知らせとか)。
    Wi-Fi通信だけでも普通にiPhoneとして使えるってことですね。

  • 通知センター
  • 必要最低限に絞ってます。
    TwitterとFoursquareを多用しているのでBoxcarの通知はよく来るかな。
    あとお天気関係(降水確率とか)の通知を受信するように設定。
    緊急地震速報はバッテリー消費が激しいという噂なのでオフ。
    そんな感じです。

  • 位置情報サービス
  • それが必須となるサービス(MapとかFourSquareとかゆれくるコールとか地図や位置に絡むサービス)は全てオン。

    Twitterや写真関係(instagramやカメラなど)はジオタグが着くのがイヤなのでオフにしています。

  • Siri
  • 使ってまへん。英語が通じないのであきらめました。

  • iCloud
  • 最低限にしてます。
    「連絡先」「ブックマーク」「フォトストリーム」「書類とデータ」「iPhoneを探す」をオンにしてるだけです。


2.問題(発生する現象)の内容


バッテリーの消費が早いという現象の具体的な内容なんすが、このブログでは以下の条件下でスリープ状態(画面が表示されない状態)にした際のバッテリー消費が激しいという現象のことを指します。

  • 3Gデータ通信はオフ。
  • Wi-Fi通信もオフ。
  • Bluetoothもオフ。
  • 全てのアプリを終了させてある。
スリープさせると画面は表示されていないので、明るさ等の設定は関係ない(液晶の明るさでバッテリー消費が左右されている訳ではないということ)にしても、通信関係はiOS4.Xの時にも勝手に通信してた問題があったのでこちらも過敏になっちゃいますよね。

なので、考えうる通信サービスを全てシャットアウトして試してみたんですが、通信をしていないにも関わらずバッテリーがドンドン消費される……この謎の現象がボクの中での「バッテリー消費問題」ということです。

ある特定のアプリを使っている状態でのバッテリー消費は、そのアプリ単体が使用する電力消費量や通信量や使い方にも左右される話なので、今回の問題には含めていません。だって、アプリ使ってる状態でのバッテリー消費の多い少ないなんて検証しようがないですもの。

なので、何も使用しないスリープ状態=電話待受状態でのバッテリー消費にスポットを当てています。

それが今回の検証のメインテーマになります。

iPhone4Sの仕様として「待受時間200時間」というスペックがあるのはご存知かと思いますけど、これがどのような状況下において計測すべき時間なのかは判断がつかなかったのですが、これを一応の目安(バッテリーが最大限使用できる理想的な環境)とします。

当然ながら、前述の条件を全て満たしたスリープ状態=電話待受状態での電力消費量は、

  • 待受時間200時間÷100%=2時間/%

  • ということになりますよね。

    つまり、電話待受のみの状態では「1%消費するのに2時間かかるのが理想」ということになります。

    ところが、ボクのiPhone4Sでは前述の条件(いろんなもんを犠牲にしてオフにする)を満たしているのに、3時間で10%5時間で15%のバッテリーが消費されるという問題が発生していたんですっ!

    これは、

  • 3時間(=180分)÷10%=18分/%
  • 5時間(=300分)÷15%=20分/%

  • ってことになります。

    つまり、本来仕様的には2時間で消費すべき1%をわずか18〜20分で消費していることになるってことじゃないですか?!

    これは非常に由々しき問題だ、大問題だ!

    誰が悪いんだ?
    ボクか?
    いやいやiOSか?
    Appleか?
    Appleのせいなのか?


    3.ここでとある仮説が成り立つ


    スリープさせた状態を「ただ電話の待ち受けする状態」と言っているのは、実はボクがそう思い込んでいるだけで、ホントのところはまだ裏で何かが動いていてバッテリーを消費しているのではないか?

    そんな仮説が成り立ちませんか、奥さん?

    この仮説を立証するする方法はただ一つ。

    「設定>一般>使用状況」にて実際の使用時間を把握することです。

    このルートでたどった画面に「起動時間」「使用時間」が表示されています。

    「起動時間」とは「最後にフル充電してからバッテリーのみで駆動している時間」のこと。

    画面を表示させてアプリを使っている時間もスリープしている時間もここに入るってことです。充電してからの経過時間ということですからね。

    対して「使用時間」とは「スリープしている時間を除く時間」=「実際にアプリを使用している時間」のことになるはずです。

    ボクの検証環境ではスリープ状態にする際に全てのアプリを終了させていて、電話を除く全ての通信設定をオフにしているので、当然ながらスリープしている時間はこの「使用時間」から除外されるはずなんです。

    ところが、そうではなかった……ということです。

    それがこちら。

    IMG_0995

    ご覧いただけるように、「起動時間=使用時間」になっています。

    つまりこれは、ACアダプターに繋がるUSBケープルを外してからずーっと何かが動き続けているってことでしょ!

    うわっ、なんか気持ち悪っ!

    この表示は本来、「起動時間≧使用時間」であるはずです。いや、あるべきなんです。

    あえて「>」とせず「≧」としたのは、スリープ時間が全くなかったケースを想定してのもので、本来的には「起動時間>使用時間」となるのが正しいのかもしれません。でも面倒くさいから書き直しませんよ。

    前述の通り、一時期、具体的にはiOS5.0.1にアップデートするまでは、ボクのiPhoneのバッテリー消費は順調そのものだったんです。

    100%にフル充電して前述の条件でスリープさせた時、3時間経過してもバッテリー残量が100%のままだった。

    何にも動いてはいなかったはずなんだよなぁ。

    但し、これには「バッテリー残表示のバグ」という説があることも忘れてはいけません。

    iOS5.0.1アップデートによるバッテリー検証結果と残表示バグの疑いについて。(iPhone4S)
    使用時間がどの程度あればOKなのかという検証になるかと思います。しかもパーセンテージにブレがあるという検証結果がこちらに。

    全ての条件が合致している訳でもなく、また使用方法や検証環境が一致しているわけでもないので、確かな事は言えません。

    が、この検証は「アプリを使用している時間が6時間前後であるはず」という仮説の検証であり、ボクのスリープ時のバッテリー消費有無の検証とはアプローチが異なります。

    なので何とも言えないですけど、どうやらバッテリー消費におけるパーセンテージの表示にもバグ(100%と1%からはなかなか減らないが他は結構な勢いで減る)があるってのは有力な説のひとつみたいですね。

    だけど、「バッテリー残表示のバグ」があるにしても、ボクのiPhoneはiOS5.0.1にアップデートする前までは、スリープ状態では5時間で1%にも満たない消費しかしなかったんだ……。

    それは確かなんです、刑事さんっ! ホントなんです!!

    さきほどのブログで参考になるのが、明らかに「起動時間」と「使用時間」が異なる表示であるという点。

    「起動時間>使用時間」というボクにとっては羨ましい状態。なんでそうなるのかが知りたくて仕方がない。

    まずはこれを目指そう。

    何かが裏で動いているのであればその息の根を止めるまでだっ!

    そうすれば、バッテリー消費の問題も自ずと解消されるに違いない!

    そう思ったんですよ。


    4.検証のあれこれ


    前述のブログにもありましたが、「iOS5.0.1にアップデートした後に『復元』を実施してみるといいらしい」という通説がありまして。

    他にもこんなブログがあり、参考にさせていただいておりやす。

    バッテリー問題にはバックアップと復元がホントにきく at 若旦那の独り言wp
    こちらにもバッテリー消費問題には「復元」が効くという内容がありました!これは試してみるしかない。試してガッテン承知ってな感じですな。


    ということで、やることは一つ。やるぞ、「復元」だっ!

    母艦であるPCにUSBケーブルでiPhoneを繋いで、iTunesでバックアップを取り復元してみるしかあるまい……。

    ということで実際にやってみました。復元には1時間ちょっとかかったかなぁ。

    ところが……。

    バッテリーの消費が緩和されたかというとそんなことはなく全くなくて、しかも「起動時間=使用時間」の問題も全く解決されてないという残念な結果になりました。

    「やり方がおかしかったのかもしれない。」

    そう思って日を違えて試してみましたが、何度「復元」しても悪い状態が復元されるだけ......?!

    ……はっ!

    そりゃ〜そうか。「復元」する前に取ったバックアップが悪い状態なんだから、復元されるのは元の悪い状態に決まってるじゃねーかっ!

    そんな当たり前の事に気づいたのは三度目のバックアップと復元を終えた時でした……。

    なんかアプローチが違う。何かがおかしい。

    ここは基本的な設定から見直すために、以前に参考にさせていただいたこちらからヒントをもらおう。

    iPhone4Sのバッテリーを長持ちさせる10の作戦
    初心に帰って、基本的なことを実行してみよう、うん。

    ほほぉ〜。なるほどなるほど。まだやってないことがありますね。

    「裏で何かが動いてるんじゃないか?」と踏んでいるボクが注目したのは、10の作戦の中の一つである「ネットワーク設定のリセット」です。

    旧機種のiPhone3GSの頃からmobilepointやらFonやら自宅Wi-FiやらUroad-8000やら、最近では地下鉄駅での0001SoftBankやら、いろんなネットワークに接続してるもんな。その設定を引き継いでるわけですわ。

    こいつを一旦リセットしたところで別に支障を来すわけでもないし、そのネットワーク使う時にまた設定すりゃいいんだから試してみるか、と。

    そんな軽い気持ちでリセットを敢行です。

    「設定>一般」と画面遷移して、一番下にある「リセット」を選択します。

    IMG_1033

    画面中程にある「ネットワーク設定をリセット」を選ぶでしょ。

    IMG_1034

    パスコードの入力が必要なのね。ずいぶん厳重だな。

    そりゃまぁそうか。

    IMG_1035

    最後通告が表示されるので、意を決して、いかにも押しちゃいけなさそうな赤い表示の「ネットワーク設定をリセット」を押してみます……。

    IMG_1036

    リブートみたいな動作になるけどあわてる必要はないって書いてあったんで、おとなしく待つ。

    ......しかし、あいも変わらず「起動時間=使用時間」のままです。

    3Gデータ通信も切ってWi-Fiもオフにしてるんだから、いくら勝手にアプリが動いていたとしても通信するわきゃないか。当てが外れたかな?

    でもスリープ状態の時のバッテリー消費は18〜20分/%だったものが、1時間/%くらいにちょっと改善された感じになりました。

    これで待受100時間くらいもつことになったわけだ。ようやく仕様の半分だね。考えようによっちゃここが妥協点かもしれないけど......。

    いやいや、まだまだ。まだ何か打つ手はあるはず。

    やはり未知なるアプリが動いているとしか考えられん。もうわからん......。

    でも、ここで諦める訳にはいかない。こうなったら神にもすがる想いであの方に頼むしかない!!

    ということで、「起動時間=使用時間」になる現象の原因と解決方法を探るべく、Google先生に聞いてみることにしました。

    検索のキーワードは「iPhone 起動時間と使用時間が同じ」ってな感じでOKでしょう。

    で、検索されたサイトの中から、まさに的中したのが前回も紹介したこちらになります。

    iOS4.2にUpdateして以降の不具...: Apple サポートコミュニティ
    結構以前の情報みたいだから、世間的には当たり前のことだったのかしら?だとしたら、アタシ恥ずかしい......。



    えっ!そんなことが原因なの?

    iOS4.2の頃から発生していた問題だと......?!

    知らなかったのはボクだけ?だとしたら、物凄く恥ずかしいんですけど......。

    ということで、原因は「3Gデータ通信をオフにしている時に、MMSが送信されている」ということだったみたいです。

    そんな単純なことだったとは......。

    とりあえず一瞬でもいいから3Gデータ通信をオンにしてみんことには始まらない。

    ということでオンにしてみました。

    受信されたのは一通のMMSで、SoftBankからのお知らせメール。

    発信されたのは11月12日(土)の10:17。

    内容はiPad2がお得に買えるっていう、あの忌まわしき営業戦略......。

    いらねぇ、こんな情報。うぜぇ......。

    「配信停止はこちら」って書いてあるからホントにコイツの息の根止めたるぞっ!

    いやいや、そんなヤサグレてる場合じゃない。これが原因だったかどうかを確認せねば。

    ………というのが前回までの流れになりますかね。

    【旧】煩悩の赴くままに: 174:iPhoneの起動時間と使用時間が同じ時間になる症状「バッテリードレイン」の解決方法が判明した!の巻
    これが前回の解決に至った詳細を記録したもの。ネットワーク設定のリセットの効果についても言及してますよ。

    ということで、ここからが正念場。今回のメインイベントになりやす。

    なげーな、おい。

    あっ!待って!この先が重要だから、最後まで読んでって下さいな、お客さんっ!


    5.ここからが真骨頂!


    ......さ、いよいよです。

    これまでの全ての懸念が晴れたかどうだか、その結果を発表したいと思います。

    結果はタイトルで物語っちゃっているけれど、それでも発表して魅せつけてやりましょう!

    いつものように朝までにフル充電にしたiPhoneを持って通勤。Twitterでやり取りしたりブログ書いたりして過ごすこと1時間半弱経過したところで会社に到着。

    ここで、いつものように
    • 全てのアプリを終了させる。
    • Wi-Fi通信をオフにする。
    を実施します。

    Bluetoothと3Gデータ通信は使ってないのではなからオフのままです。

    最後にバッテリー残量を確認すると「86%」と表示されてます。←やべっ!画面キャプチャー撮るの忘れた!

    ......多少の事故はつきものでして、信憑性に問題があるような感じもしないでもないけれど、あとは信じてもらうしかない。

    この状態で4時間半放置した結果がこちらになります。

    IMG_1046

    更に、昼から午後にかけて5時間半ほど放置した結果がこちらです。

    IMG_1047

    ......どうよ。

    ちゃんと「起動時間>使用時間」になっている点もさる事ながら、10時間(朝の8時〜夜18時まで)放置した状態でのバッテリー消費が「1%」ってのがスゴい!

    こいつぁ〜劇的な改善だよ!!

    ちなみに「使用時間」の1時間23分ってのが朝の通勤時にTwitterやらFoursquareでアプリ使ったり、ブログを書くのにATOK PadやらDraftPadやらPictShareやらSafariやらを使った時間ですね。

    これで14%くらい消費しているから、

    1時間23分(=83分)÷14%=5.928分/%

    この程度の電力消費ってことになります。

    ボクの使い方だと激しい部類に入る使い方(アプリを10個くらい常時起ち上げている状態)なんですけど、これでも10時間近く(592.8分)バッテリーが使えるってことになるんですよね。机上の空論だけど。

    ホントは極限までバッテリーを消費してみせたいのは山々なんですが、その時間もないから空論のままにしておきます。

    夢は夢のままでいいのさ。あはははは〜!

    でも、このブログを書くのにだいたい2時間くらい掛かってるんだけど、消費したのは21〜22%だから、あながち空論でもないかもしれない。

    例の表示バグがあるから何とも言えないけどね。

    あと、このスリープ状態にあった10時間(朝8時〜夜18時)の間にカレンダーアプリ(さいすけ)に登録してあったアラームが1件鳴ってしまったという事故もあったので、これが原因で多少のバッテリー消費があったかもしれないですね。

    あとタバコ吸いに行った時とかトイレに行った時に画面でバッテリー残量をちょくちょく確認してたから画面表示に電力を消費したかもしんない。

    実際に18時過ぎの使用時間は1時間27分になってるでしょ。途中4分ほど使ったってことですね。

    それがなくて、「完全に10時間放置してたら、1%も減らなかったのでは?」なんて、そんな妄想をしてしまうくらい劇的な改善になりました。

    ここまでがこの4日間に行った全て。

    ここまでこれたことに、自分自身かなりというか、だいぶ満足してますよ、ええ。


    6.まとめ


    反省の意味を込めて振り返ってみると、そもそもの原因究明に至る経緯の順序が入り乱れてるってのがあります。

    結果的に原因は「3Gデータ通信をオフにしている時にMMSが発信されたけど受信できない」ってことになるんですが、せめてコイツを最初に試していれば……。

    いやいや、ギャンブル?にタラレバは厳禁だ。

    このMMS問題を防止する手立てとして、こちらのブログで情報をくださっているので、これもやっておかねば再発の危険性があること間違いなしです。

    【iOS 5】Eメール(i)の通知をスマートにする方法 ?SoftBankの場合? | NANOKAMO BLOG
    これで全てのMMSメールをシャットアウトできるかどうかはまた検証が必要になるけど、やっておいて損はあるまい。



    強化された@i.softbank.jpの迷惑メールブロック機能、設定方法を解説いたします!
    やるんだったらところんだ。迷惑メールの被害にはあってないけど、こいつもやっておかねばなるまい。


    その上で、前段のブログにあった「必要のない設定はオフにする」「ネットワーク設定のリセット」ってのを実施して、更に他のブログにある「バックアップ、そして復元」ってヤツをやってみれば、劇的にバッテリー消費が改善されるはずなのよ、たぶん。

    いや〜、手間がかかるけど楽しいねぇ。

    ほとんどが他人のお世話になって、結果自己満足達成ってことに終わってるけど、あんまり気にしないで下さい。なんせ、書いてる本人が気にしてないから。

    まぁ、でもそれじゃあまりにも申し訳ないんで、こんなボクのブログよりも参考になるちゃんとしたブログを最後にご紹介させていただきましょう。

    iPhone + iOS 5 バッテリー問題改善に至る軌跡? 本当の問題点とは?たったひとつの劇的改善例とは? | @CDiP
    今回ボクが書いていることはホンの一握りの小さな範囲でしかなく、こちらに書いてあることが本当の意味での検証ってやつです。是非熟読してみてください。


    ここまで読ませておいてなんだけど、このブログに書いてあることは本当に参考になります。いつも読ませていただいております。ありがとうございます。

    最初っから、これを読んでからいろいろ試せば良かったんだよねぇ……。

    素人が生半可な覚悟で手を出しちゃうから火傷するんだよなぁ。もう遅いけど。

    こちらのブログに書いてあることと、ボクの検証と比較してみると、

    • 3Gデータ通信をオフ→オンにしてMMSを受信する。
    • USBケーブルを接続してのiTunesを使ってのバックアップ・復元を実施する。
    • ネットワーク設定をリセットする。

    と、順番は違ってもボクの場合もこの3つをやったことになるんだけど、理にかなってるってことになるのかな?

    一つだけ反駁させていただくと、前回書いたとおり、「ネットワーク設定のリセット」単独でもある程度の効果は見れたんですよね、ボクのiPhoneの場合だけど。

    「1時間に3〜4%消費していたのが、1時間1%程度に改善されてる」ってのは「ネットワーク設定のリセット」のお陰だと思うんですが、どうなんでしょうかね?

    来週当たりに、またiOSのアップデートがあるみたいだから、アップデートしてみた上でまた更なる検証が必要になるし、別の問題が発生するかもしれない。

    apptoi: バッテリー問題に対応したiOS 5.0.2が来週リリースされるという情報
    ずいぶん速いペースでのリリースが続くよね。そんだけ問題が大きいってこった。




    更にはiOS5.1のリリースも控えているという情報も。

    Apple、バッテリー問題を修正した「iOS 5.0.2」を準備中? | iStation - おすすめiPhoneアプリ紹介、ニュース配信
    その後にはSiriのバージョンアップも控えてるみたいだね。使ってないから別にいいんだけどさ。



    いやいや、楽しみはつきませんな、かなり疲れるけど。

    ということで、そろそろお開きにさせていただきやしょうか。

    朝もブログアップしたのに、夜もこの分量......。疲れましたわ。

    ここまで頑張る理由は、次回明らかになりますので、乞うご期待!

    ......なんだ、この終わり方。

    (おわり)

    1588 views and 1 response

    • Nov 24 2011, 6:03 AM
      donpy responded:

      本当にすばらしいエントリーですね!
      私の検証よりもよりはっきりとした表現でわかりやすかったです。
      結局ブログには書いておりませんが、あのやり方ですら、プラシーボです。何かのトリガーで結局元に戻ってしまいます。やはりMMSあたりがあやしいかなと思っておりますが、どうせ使わないんだからMMSのメールアドレスをありえないほどめちゃくちゃ長いものに設定してやりましたよ。
      これでどうなるか経過観察中です。また何かありましたらブログにてご報告致します。
      いつも読んで下さって本当にありがとうございます。こういうのめっちゃうれしいです。
      P.S. ところで、このPosterousのフィードを登録しようとしたんですが、うまくいかないんですよね。今はこの日記をどうやってフィードにぶちこむかが私の課題でもあるんですよね(笑)

    174:iPhoneの起動時間と使用時間が同じ時間になる症状「バッテリードレイン」の解決方法が判明した!の巻

    もうね、別にいいやって一時期は諦めてましたよ。

    別にスペックの1/10でも待受時間が20〜30時間くらい保てば使用に支障はないかなって。

    だって、アプリを使ってるときはバッテリーを消費するのは当たり前でね、そりゃTwitterやったりブログ書くのにいろんなアプリを立ち上げて使い回してりゃ、バッテリーをガンガン消費するに決まってんじゃん、って思いましてね。

    問題は、Wi-FiもBluetoothもオフにした上でスリープさせてんのに、1時間当たりに3〜4%のバッテリー消費があるってこと。

    しかも、最後にフル充電してから使用した経過時間=「使用時間」と、iPhoneを実際に使っていたスリープ時を除く時間=「起動時間」が、全く一緒になるって状況は、絶対に裏でなんか動いてるに違いないっ!って勘ぐりたくもなるもんさ。それが人間さ。

    復元すればバッテリー問題全般が治るって聞いたからさ、3日間で都合3回もiTunesとワイヤありで接続して復元してみたさ。

    でも、バッテリーの消費はこれ以上改善しないし、使用時間と起動時間は全く同じ時間のまま。

    なんだかなぁこれ〜と思っていたら、意外にも原因はほかのところにあったのよ!


    まずは対処した結果から。

    対処する前はこうだった。

    IMG_0995

    使用時間と起動時間が一緒でしょ?

    この状態が、とある行為でスンナリと治っちゃったから驚き!

    その結果がこれ。

    IMG_1042

    ね、起動時間(フル充電してからの経過時間)は7分だけど、使用時間は0分でしょ?

    そもそも、「使用時間と起動時間が同じ時間になる症状」のことを「バッテリードレイン」と言うらしくて、この問題はiOS4.2時代から発生してたらしいんですよ。

    発生するには条件があって、誰でもなる訳じゃないってこと。

    条件の一つ目は、「3Gデータ通信をオフにしてモバイル無線LANルーターを使ったりしてWi-Fi通信のみでiPhoneを使ってる」場合に起こるということ。

    条件の二つ目は、条件一つ目の運用方法でMMSが送られてきた時に発生する、ということ。

    詳しい技術的なことは解らんのだけれども、3Gデータ通信をオフにしてるとMMSって受信できないらしいんです。

    その状態の時にボク宛てにMMSが発信されると、サーバーはボクのiPhoneにメールをpushして送ろうとするわけさ。

    それをボクのiPhoneも察知するらしくて、なんとか受け取ろうとするんだけども、3Gデータ通信がオフになってるから受信はできない。

    そのジレンマ?なのかWi-Fiで受信しようとしてんのか、スリープしても裏で何か動いてんのか、結局理由はよくわからんのだけれども、結果的に「使用時間=起動時間」の状態に陥ってしまうらしいっす。

    その状態を直す方法はただ一つ。

    「3Gデータ通信をオンにしてMMSを受信」すればいいってこった。

    なんて単純な解決方法なんだ......。

    iOS4.2にUpdateして以降の不具...: Apple サポートコミュニティ
    詳しくはこちらのサイトを参照してみて下さいな!




    ちなみに、ボクのMMSのアドレスは公開してないので、誰がメール送ってるかはだいたい想像できた。

    果たして、その正体は……。

    なんと、SoftBankからのお知らせメールでやんの。

    これが月に最低一回はくるもんなぁ。

    ということで、使用時間と起動時間の関係がおかしくなったら、一度3Gデータ通信をオンにしてMMSがないか確認する、これ覚えた?!


    さてさて、肝心のバッテリー消費問題ですが、復元を三日連続やってみたってのもあるんだけど、一つ試してみた事がある。

    昨日も午前中会社で仕事してるときに、アプリを全て終了させてWi-Fiオフにしてスリープさせてたんだけど、相変わらず3時間で10%減る状態。これじゃあフル充電で30時間しか待受できない。

    そこで、このブログの記事を読んで、あることを思いつきました。

    真・迷走する? Club @donpy 日記【266】 | @CDiP
    この@donpyさんのブログを見て、はたと閃きましたっ!でも、早く公開してくんないかなぁ〜。



    まだまだ「使用時間=起動時間」の問題は継続中だった時のことなんだけど、「ネットワーク設定をリセット」って試したことなかったな、と思いましてね。

    だいたい、「バッテリー消費の原因は通信関係にあるんじゃないか?」というあまり根拠のない当たりをつけていたもんで、一度ネットワーク関係を設定し直したかったってのもあるんですよね。

    だから、敢行してみやした。

    どうせ自宅とモバイル無線LANルーターの設定を一からやり直すだけだし、mobilepolntとか0001SoftBankとかFonとかFREESPOTはそうそう使わないから当面は設定なしでもいけるし。

    こりゃ試してみる価値はあるかな?と思って。

    昼休みにネットワーク設定のリセットを実施。

    「設定>一般>リセット>ネットワーク設定をリセット」

    パスコードの入力をすると一旦リブートされるんでちょっと時間はかかるんだけど、やってみました。

    んで、アプリは終了、Wi-Fiに関する設定は一切せずオフ、3Gデータ通信もオフ、この状態でスリープさせて、午後も仕事に全力投球して5時間放置した結果は?

    午前中のペースだと少なくとも15%以上は減っててもおかしくないのに、ネットワーク設定のリセット後は5時間で5%しか消費してない!

    ってことは、3%/h→1%/hに劇的な改善ですよ!

    これで少なくとも待受は100時間くらい可能になったってことですね。

    実は、MMS未受信によるバッテリードレイン問題解消後にも、再度ネットワーク設定をリセットしております。

    夜中にフル充電して、いま朝の通勤でバリバリこのブログ書いてiPhoneを使い倒してるところです。この後、会社で仕事中にiPhoneをスリープさせて、バッテリーの消費はどんな感じになるのか試してみようと思ってます。

    結果は今夜にでも報告するつもり。その前に他の有益な情報があったら、またそいつを見て掲載しようかなとも思っていたりしますが。

    ということで、珍しく朝からブログ更新でした。

    (おわり)

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    2011年11月10日木曜日

    170:まるでだめなおとなのCafe&Bar madawo.com に行ってきたよ!の巻

    今日はとある仕事が一段落着いたんで、軽い気持ちで飲みに行きます。行かせていただきますっ!

    ということで、会社を早々に引き上げて、早速やってきたのが、このお店。

    IMG_0935

    いやー、一度食べてみたかったんだよねぇ〜。サクサクのソースがかかったロースカツとキャベツがのってるカレーライスでさぁ......。

    あぁ!しまった!!

    これは、お腹が減ってたんで、飲みに行く前についつい立ち寄ってしまったカレー屋さんだった!

    えぇ、ホントに食べましたよ。ゴーゴーカレー。ロースカツカレーのご飯少なめヘルシーバージョン。

    カレーの色が濃くってね。ボクにしてみたら、それほど辛くないカレーだけど、色と一緒で味も濃厚。

    カツは揚げたてサクサクで、ソースがかかってんの。美味いね、こいつ美味い。

    たしか金沢が発祥の地だったっけかな?違ったらゴメンよ。オーナーが松井秀喜のファンで、背番号にちなんで「55=ゴーゴー」だったよな、たしか。

    んで、ちょいと腹ごしらえした後に、今度こそ目的のお店に行きましたよ、ちゃんと。

    場所は秋葉原。ソフマップのMac COLLECTION館の前を素通りしてすぐの道を左折、そのちょっと先、九州じゃんがららーめんの目の前のビルの4階にあるお店です。看板もこんな感じであるのよ。

    IMG_0928

    メイド服きた可愛い女の子がいる店でさ。でも看板の写真に載ってるような子がいるかどうか、入る前はふあんでドキドキでさぁ......。

    あぁ、違った!

    看板はその上よ、上!

    白地に黒文字で書いてある方、タイトルにもある「まるでだめなおとなのCafe&Bar madawo.com」の方だからね!

    略して「まだおカフェ」に行ってきました!

    ……たぶんこれ読んでる人の大半が下の看板の店に行ったと思うんだろなぁ。トホホ。

    ここ(まだおカフェの方よ!)は知り合いのTwitterのフォロワーさんがオーナーのお店で、先週の土曜日にオフ会で初めて訪れたお店。

    今日はとある会合でこの店に来て打ち合わせをするはずだったんだけど、ちょっと予定が変更になってね。帰っても晩飯はないから、ひとりで予定通りに来てみたっつーわけでさぁ。

    会社のわけーヤツ誘ったんどけど、仕事が忙しいって体よく断られちったこら、一人寂しく来てみましたよ、まだおカフェ。

    ここのお店はとにかくリーズナブルでね。価格設定が間違ってるんじゃないか?って心配になるくらい安い飲み物も置いてある。例えば金麦350ml缶が200円。居酒屋で安いところでも300円とかするわなぁ。あとなぜかドクターペッパーがやたらと売れるらしいんだけど、シュタゲの影響だって言ってたかな?なんだ、シュタゲって??

    でも、知り合いのお店だからね。ケチっても仕方ないから、高い部類に入る飲み物(だよな?)を頼みましたよ。高いっつっても、プレミアムモルツのピルスナーが1杯500円なんだけどね。ちゃんとビールサーバーでグラスに注いでくれるヤツ。こいつを2杯ほど飲ませていただきやした。

    キャッシュオンデリバリーっていう方式らしいんだけど、カウンターで飲み物や食べ物を買って、自分でテーブルまで運んで、後は自由に過ごせばよろし。

    そのカウンターはこんな感じ。

    IMG_0940

    まずはお財布片手に、こちらのカウンターでお飲み物やおつまみ何ぞをお求め下さい。

    店長さんは、この間のオフ会で初めてお会いしたんだけど、覚えててくださったのか、タダでおつまみをいただいちゃったりなんかしちゃったりして!ありがとうございまーす!おいしくいただきました!

    とまぁ、そんな感じで、ひとりじゃやることもないから、ブログをセコセコと書いてるってわけ。

    四人掛けのソファー席を一人で独占して、ビール飲みながらたまにタバコを吸ってる、ノーネクタイのスーツ姿の40過ぎのオッサンがいて、周りはたぶん20代の若者ばかり。

    どうなのよ、この状況!

    しかも、そのオッサン(注:ボクね)、iPhoneで一生懸命何やらフリックしてるのよ、このブログ書いてるから。

    それってどうなのよ!

    あ、ちなみにこのお店、各テーブルに電源があって、FREESPOTの無線LANも使えるから、iPhoneやノートPC持ち込めば、何時間でも長居できてすんごく快適!

    でも、ちゃんと飲み物もジャンジャン頼んでね!

    というわけで、会社からの帰路の途中にあるから、これからもチョクチョク寄らせていただこうかな。

    皆さんも、秋葉原にお越しの際には、是非是非お立ち寄りになってみてください。

    というわけで、今日は知り合いのお店の宣伝でした!

    ようこそ - 秋葉原のカフェ&バー|まるでだめなおとなのCafe&Bar madawo.com
    今日はこのお店の宣伝でした。皆さんも是非是非ご利用下さい。お願いしま〜す!



    あと、トイレは男女別々の個室で、入ると便座が勝手に開く最新式!これも重要なポイントだから、書いてみました。

    Foursquare のチェックポイントもお店とは別にあるから、トイレに行く人はその前にチェックインしてみてくださいな。

    ではでは。

    ってなことで、今回はここまでっ!

    (おわり)

    ※このお店は既に存在しませんので、あしからず。

    2011年7月6日水曜日

    094:私がカレーを殺した!の巻

    最初に断っておきますが、東野圭吾さんの小説のタイトルにちなんでますが、内容は伴っていませんので。

    前回から始めたカレーライスの話なんだけど、昨日、ブログ書いてウチに帰ったら晩飯がカレーライスでビックリ!

    なんてタイムリーなんだっ!ナイスカミさん!!

    ただし、ウチで食べるカレーは子供向けなんで甘口。

    ボクはそれにS&Bガラムマサラパウダーをこれでもかって「親の敵か?!」ってなくらいに振りかけて食べるのが好きです。

    でも、ぞうさんはもっと好きです!(by松本引越センター)

    まぁ、今日も今日とて「カレーライスが好きだっ!」っていう話なんだけどね。


    家で食べるカレーライスも好きだけど、外食してもよくカレーライスを食べるのよ。

    家族でファミレスとか行くとするじゃない。ハンバーグとかスパゲティとかファミレスのメニューはよりどりみどりなんだけど、たいていは何故か宇宙人に操られてるかのごとくカレーライスを注文してしまうのよ。

    大型ショッピングモールのフードコートに行っても同じ。数多ある店舗の中からチョイスするのはたいていカレーライス。

    要するにね、カレーライスなら何でもいいのよ。

    カミさんには「お父さんと食事に行ってもつまんないわぁ〜」って呆れられてるけどね。トホホ。

    そんなボクがいま大注目してる恒例行事がこちら!

    ファミリーレストラン ロイヤルホスト - Royal Host -|夏のカレーフェア「実感カレーの底ぢから」

    別にロイホの中の人から頼まれたわけでも、袖の下で何か渡されたわけでもないのよ。

    今年で29年目を迎える恒例行事なんで、是が非にでも参加しとかんと時代に乗り遅れちまうぜよっ!って思っただけなのよ。

    あっ、ロイホの中の人がこのブログ見て、どうしてもご馳走したいっていうんなら話は別だからね。連絡はTwitterででも、よろしくお願いします。

    すでにフェアー開催から2週間も無駄に過ごしてしまったので、今週末あたりにでも家族で行ってみるかね。


    こういう素晴らしい企画が進行されている一方で、この間、悲しい出来事もあったんさ。

    結婚記念日だっつうんで平日に休暇取って、カミさんがいつも行きたがってるスウェーデン製の家具が売ってるデッカい家具屋さんに行ってきたのよ。

    せっかくの休暇なのに、そんな所は平日に一人でイケア!ってな感じなんだけどね。

    子供らは学校に行ってるんで、カミさんと二人でデートみたいなもんだわな。

    実際のところは、子供らを家具屋さんに連れてっても楽しくないだろうからっていう親心みたいなもんでさ。ボクもあまり乗り気じゃなかったんだけど、荷物係が必要だからシブシブ......。

    いや、家具とか見るの大好きだから、喜んで行ってきました!もうスウェーデン最高っ!!

    で、そのスウェーデンの家具屋さんはとにかく広くてね。ソファーやらベッドやらキッチン周りやらを延々とグルグル一通り見て回ってさ、歩き疲れたし、そろそろ昼飯でも食べようかってことになったんで、そのスウェーデンの家具屋さん(なんかめんどくさくなってきた)の食堂に行ったのね。

    そうしたら平日だからなのか、「カツカレー399円!」って書いてあったの。ふだんは599円らしいんだけど、安くなってたのね。カレー作りすぎちゃったのかな?どうなんかな?

    他にもスウェーデン名物なのかミートボールのソース掛けをやたらと強調してたり、ペンネのパスタがあったりもしたんだけど、ボクの中での昼飯はもはや「カツカレー」以外には有り得ない状態だったのよ。

    当然のごとく、もちろんカツカレーを注文しましたよ。

    ご飯がラグビーボール型に盛られた、大学時代に学食で食べたカレーライスに似ててね。カツも大きくてさ。こりゃ上手そうだってんで、早速食べました。

    ところがさ、そのカレーライスがね......カレーの味がしないのよ!

    「味覚がおかしくなったんか?」って一瞬自分を疑ったんだけど、カミさんが食べてもカレーの味がしないって。塩分も控えめだし、辛くも何ともないし。肝心のカレーの風味が微塵も感じられない。

    「コイツはカレーを名乗っていいんだろうか?」って沸々と怒りが込み上げてきてね、

    例えるなら子供向けの「カレーの王子様」をもっと味を薄くした感じ?なんだよね。

    何だかなぁ。こういうのはカレーライスじゃないんだよなぁ。カレーを名乗っちゃいかんぜよ。

    そりゃぁね、世の中にはボクの嗜好に合わないカレーライスも沢山あるさ。

    個人的な嗜好になるけど、CoCo壱番屋のカレーがダメでね。いろいろトッピングはできるんだろうけど、カレーソースの味は同じだから、こちらの期待値に対するリターンが思ったよりも弱くて拍子抜けしちゃうっていうか。マズくはないんだけどね。

    それでもまだCoCo壱番屋のカレーは「カレーライス」さ。

    駅の立ち食いそば屋で食べるレトルトもどきのカレーライスも立派な「カレーライス」さ。

    うどん屋さんとか蕎麦屋さんにある和風ダシが効いたのも立派な「カレーライス」さ。

    カレーハウスを名乗る店が出すのも間違いなく「カレーライス」なのさ。

    ボクの好きな松屋のチキンカレーライスなんて、あの値段でアソコまで煮込んで味が深いんだぜっ!サラダも味噌汁もついて440円って、どんだけ企業努力してるんだよっ!てな敬意を払いたくなっちゃう。

    ……なのにさ。399円って値段のせいじゃないよな。普段は599円なんだし。ありゃねぇよ。ガックシだったわ。ブツブツ......。

    ってことで、今晩は作り置きの二日目のカレーがおウチで待ってるから、この辺で!

    ってなことで、今回はここまでっ!

    (おわり)

    2011年7月5日火曜日

    093:カレーなる一族!の巻

    タイトルだけみると「山崎豊子さんの小説の話?」とか「競馬の血統(ハギノトップレディとかダイイチルビーとか)の話?」とかお思いになる方も多いかと思いますが......。

    なんてこたぁない。今回は「カレー」の話です。ホント、すまん。

    だったら「男のコダワリの巻」シリーズでもよかったんじゃないかなんて思ったとか思わなかったとか。ま、いいじゃない。

    ホントなら旬なあの復興大臣が辞任したとかの話にしようかとも思ったんだけど、完全に後追い便乗商法になっちゃうし、場が荒れそうだからね。やめとくよ。

    ま、そんなこたぁどうでもいいか。では早速本題へ。


    無類のカレー好きである小生、暇さえあれば昼飯も晩飯も、はたまた朝飯も前夜の晩飯の残りのカレーを食べてしまいたいと思うくらいなんですが、みなさんはどうなんでしょうかね?

    「カレー」と一言でいってしまうと「なぁんだかなぁ」ってお嘆きの貴兄もいらっしゃるかと思いますけど、結構奥が深いのが「カレー道」とも言うべきこの食べ物の恐るべきところ。

    こだわる人は徹底してこだわるのが、この「カレー道」なるもの、と言ったら大げさ過ぎるだろうか?

    まず国民食と言っても過言ではない「カレーライス」。

    カレーライスなのかライスカレーなのかで喧々諤々の議論が展開されてしまう恐れがあるかもしれないけれど、そもそもの定義付けをここでするのはやめておくことにします。

    まぁカレーライスに関しての詳細は以下を読んでみてくれたまへ。

    カレーライス - Wikipedia

    ここでは、いわゆる平皿に盛った白飯にカレールーをかけてスプーンで食するものをここでは「カレーライス」と呼ぶことにしたい。

    こうやって断っておかないと、いつ旧帝國陸軍のライスカレー派から攻撃されてこのブログが荒らされるか解ったもんじゃないから細心の注意を払わなくっちゃね。←なんじゃそりゃ。

    しかし「カレーライス」と定義したとしてもだ、まだまだ議論の余地は大いにあるのだよ。

    そもそも、
    • 白飯の上に最初からカレーがかかっているべきなのか?
    • 白飯エリアとカレールーエリアが綺麗に当分に分けられているべきなのか?
    • レストランなんかでよく見られる、ご飯とカレールーは別盛りになっているコジャレた感じがいいのか?
    • かけたカレー(かかっているカレー)はグチャグチャに白飯と混ぜてから食べるべきなのか?
    • それとも一口食べるごとに軽く混ぜるべきなのか?
    • 添え物としての福神漬はアリなのか?
    • らっきょは必要なのかどうなのか?
    「……そんなことを考えていると、夜も眠れなくなっちゃう!」って一昔前の漫才みたいになるのがオチになってしまうんだな。

    人間として広い心を持ってだな、すべてを受け入れるようにしないとイケナいのかもしれないな。

    いやいや、そんな大仰な話がしたかったんじゃないや。とにかくボクがカレーが大好きって話だったね。

    ボクがカレーに類する食べ物を週に3食は食べないと禁断症状が出てきてしまう難病に侵されたのは、いつの頃からだったろうか……。

    そう、あれは独身時代の荒んだ食生活の頃が契機になっているような気がする。

    当時のボクは気ままな独り身ってこともあって、仕事だけにしか興味を持てないマシーンと化していた。プライベートなんてものは捨てて生きている、まさにワーカーホリックを地で行く人間だったんだね。今じゃ考えられんけど。

    食生活も睡眠時間もプライベートの範疇と捉えていたからこいつらが揃って疎かになってしまってね。身体を壊すまでには至らなかったんだけど、たいていの独身者が陥りそうな「栄養バランスが崩れる」って状態になっていてもおかしくない食生活だったのよ。

    朝食は決まってバームクーヘン一切れとヨーグルトLG21とバナナ1本。これとホットのインスタントコーヒーをブラックで。この習慣を変えるつもりなんか全くなくて、ただひたすらこれ一本で過ごしてた。たまにこれらにリポビタンDが加わるくらいかな。

    昼飯は会社の仕出し弁当だったので、これが唯一バランスのとれた食事だったと思う。

    晩飯はローテーションを組んでて、こんな感じだった。

    • 月曜日:松屋のカレーとサラダのセット
    • 火曜日:立ち食いそば屋で天玉そば
    • 水曜日:松屋のカレーとサラダのセット
    • 木曜日:立ち食いそば屋で天玉そば
    • 金曜日:松屋のカレーとサラダのセット
    • 土曜日:自炊して自作のカレーライス
    • 日曜日:前の日の残りのカレーライス
    これに加えて伊藤園の充実野菜をペットボトルでゴキュゴキュ飲む。そんな感じ。

    給料日には大戸屋に行って、チキンカツ定食withとろろって豪勢な食事にしてたりもしたし、たまに土日の自炊をサボって近くの定食屋でレバニラ定食をチョイスしてたかもしれないなぁ、確か。

    まぁでも、たまにするから浮気であって、実のところはそんだけ無類のカレー好きなんだってことなんですよ。

    あ、もうこんな字数なのね。前置き長すぎたな。

    んじゃ次回に続くってことで。

    ってなことで、今回はここまでっ!

    (おわり)

    2011年5月31日火曜日

    070:昼飯どこ行く?の巻

    IMG_2062.jpg

    ところで、おたくの会社の昼飯ってどういうの?

    ウチの会社には社員食堂ってものがなくて、仕出し弁当を業者から取り寄せて、各部署に配給する仕組みになってんのね。

    もちろん毎日メニューは違うし、1日に三種類の弁当から早い者勝ちで好きなメニューが選べるようになってる。

    中には、毎日愛妻弁当を持参してる人もいるし、弁当だと自分のデスクで食べなきゃならんから気分転換に外に食べにいったりする人もいるし、コンビニで買ってきたオニギリやサンドウィッチでササッと済ませる人もいるよ。

    ボクはいろいろ考えるのも面倒だし、会社の仕出し弁当を食べた方がリーズナブルだし、そもそも業者の管理栄養士さんが苦労して立てた献立の通りに食べていた方が栄養バランスいいだろうし、ってことで、あんまり深く考えずに毎日弁当食べてるのね。

    三種類から選べるようになってるって言ったけど、
    • 普通食
    • ダイエット向け低カロリー食
    • スタミナ系どんぶりもの
    の三種類から選ぶのよ。まぁ、肉と魚と丼物って感じかな、ザックリ分類すると。

    たいていの場合、ボクは普通食で満足しちゃってるけどね。

    そんな日々だから、たまの出張は楽しみでね。

    新幹線や飛行機に乗って地方に行く出張は、それはそれでその土地の特産物にありつけたりするから良いんだけど、昼飯はたいてい駅弁だったり駅のちょっとした食堂やレストランでカレーになっちゃうじゃない。ちと物足りない。

    その点、近場への日帰り出張や他社に出向いての打ち合わせや会議なんかを昼を跨いでセッティングすると、余裕を持ったスケジュールさえ組めれば、ちゃんとしたお店で美味しい昼飯にありつけるもんなのよ。


    ある日、午後一番から社外で打ち合わせがあったから、当然ながら昼の少し前に会社を出て、途中で昼飯でも食べようかな?ってことになった。

    んで、どこで食べようかな?って考えたときに、

    「そう言えば、最近、天龍の餃子食べてないなぁ......」

    と思ってね。思い立ったが吉日だから、即断即決で一路、銀座一丁目に向かいました。

    関連ランキング:餃子 | 銀座一丁目駅

    この店はかなりの老舗よ。なんせボクがガキの頃から通ってる店だから。

    子供の頃、親が銀座に買い物に行くってのについていくんだけど、銀座って子供には全く面白くない街なんだよね。それこそ昔は高級ブランド品ばかり売ってる、ちょっとハイソなんだかハイカラなんだかのイメージが強くてさ。デパートも沢山あるんだけど、おもちゃ売場が充実してないから、あんまり良いイメージを持ってなかったのよ。子供の頃のボクとしては。

    でもね、親と一緒に銀座に行く唯一にして最大の楽しみってのがあってさ。それが「銀座の天龍で昼飯に餃子を食べる」ってことだったんだなぁ。

    写真かリンク先を見てもらえばわかってもらえると思うんだけど、餃子は一つ一つがデカいのね。長さは15cmくらいあるかなぁ。そんなジャンボ餃子が一人前で8個。写真の「餃子ライス」ってのを頼むと、小ぶりなサイズのお椀に入った白飯と、高菜の漬け物がついてくる。これで1,120円。いいお値段すると思うかも知れないけど、それなりの満足感は得られると思うのよ。

    まずボリュームね。餃子の一つ一つがデカいから、8個食べるのもひと苦労。女性だったら食べきれないんじゃないかな。ボクの場合は餃子単品だと寂しいんで、やっぱ餃子には白飯がないと始まらないから、小ぶりのお椀のご飯もがっつくわけですよ。小学生や中学生の頃はこの餃子二人前をペロリと食べてたからね。エンゲル計数がどんだけ高いんだっつー話しですよ。

    次に味ね。大きな鉄鍋で一度に沢山の餃子を焼いてるらしいんだけど、中から溢れ出す肉汁が多くて、それはそれはジューシーなのさ。ニンニクは使ってないらしいから、昼間っから食べても大丈夫。子供の頃から食べてても全然飽きないこの美味さ。くぅ~!!たまんね。

    ボクの場合は、最初の4個で白飯を片付けるのね。ご飯と餃子のコラボレーションを楽しむって言うのかな。そしたらお口直しにチョコッと高菜を食べて、残りの4個は餃子単体で餃子そのものの味をジックリ楽しむ。この王道パターンを見つけてからは、この方法をあまり崩すことなく、毎回毎回同じ食べ方を踏襲してるね。ま、別に真似する必要もないけど。

    だいたい月に一度は食べたくなるんだけど、忙しかったり、早々上手く打ち合わせをセッティングできるもんでもないから、なかなか食べにいけなくてねぇ。 我慢の限界、堪忍胃袋の緒が切れるってぇのかな。先週から着々とスケジュール調整して、昼跨ぎの外出の用件を纏めてさ、行ってきましたよ。

    もうね、店に入って食券買って席に着くと、すぐに出てくるのよ。昼時だから回転率上げたいんだろうね。名物になってるから、ほとんどの人が餃子頼むんで、沢山仕込んであんだろうね。だから、こっちも頑張って張り切って食べちゃうってなもんさ。

    でもジックリと味わう事は忘れちゃいけないぜ、お嬢さん。

    醤油と酢とラー油を絶妙な配合で混ぜておいた小皿に餃子を付けて、白飯の上にチョンチョンとしてから、おもむろに頬張る。肉厚な皮と餡の味、溢れ出る肉汁......うぅ~もう堪んねぇなぁ、おいっ!

    実際のところ、これ書いてる間、口の中でヨダレが分泌されまくりで大変なことになってんのよ。

    もぉジョバジョバ溢れてくる。ホントに好きなんだよな、天龍の餃子。

    夜に行くのも良いんだよね。ビールと餃子、これがまた合うんだよ。

    餃子だけがつまみじゃツマラナいなんて言っちゃ駄目だぜ。

    一つ一つがデカいから、人数÷2[単位は人前]くらいの餃子で十分満足できるからね。4人だと2人前、6人だと3人前って寸法だ。それと生中一杯を飲み干してから、他の料理を頼むんだ。

    いいかボクズ、男と男のの約束だぜ。

    ちなみに、ビールと合う餃子は、銀座の天龍と、随園別館の水餃子だな。こっちも食べたくなってきた。

    ということで、かつて社内で「餃子(チャオズ)の会」というインフォーマル組織を勝手に作って餃子研究に明け暮れたボクと、銀座天龍で一緒に餃子を食べながらビールを飲む人、もしくはオススメの餃子をご存知の強者を募集します。

    いまご覧になっている画面に出てる宛先までドシドシご応募下さい。

    インターネットやメールでの応募もお待ちしております。

    詳細は番組ホームページをご覧ください......。

    って、ボケがなげーよ!ボケがっ!

    あ、一緒に飲みに行ってくれる方がいらっしゃったら、Twitterでリプ下さいね。


    最後に。

    昨日の昼飯に天龍に行って、久々に餃子ライスをたいらげて満足したんだけどさ。肝心のこのブログ用の写真を取り忘れちゃってね(気がついたら半分以上食べてたという)。

    写真がどうしても必要だったから......。

    だから、今日も天龍に行っちゃった!

    二日連続で、昼飯は天龍の餃子ライス。

    もちろん大満足さっ!てへっ☆彡

    (おわり)

    2011年5月23日月曜日

    065:男のコダワリの巻〜特別編

    本日は趣向を変えて、ボクではない人のコダワリの話なんぞをば。

    暗い話で恐縮なんだけど、先日、カミさんの父親、ボクから見ると義理の父親にあたる人が亡くなったんだ。

    まだ60代前半。早過ぎる死だったが、それは突然の出来事ではなかった。

    数年前から体調の不良を訴えていて、病院へ通っての治療や入退院を繰り返していたのだが、運がないことにことごとく加療による副作用が発症して、最後は自分の奥さん(義理のお母さん)も娘(カミさんとその妹)も解らないくらい意識が朦朧とした日が1ヶ月くらい続いていた。そしてつい先日、ゴールデンウイークの真っ只中に、とうとう帰らぬ人となったんだ。延命治療は一切拒み続けていた人だったから、最期は衰弱しきっていたみたい。

    なんで「みたい」という表現になったのかというと、義理の息子とはいえ、ボクやカミさんの妹のダンナが見舞いにいくことも遠慮して欲しいと言われていたから。遠距離で付き合いも疎遠になりがちな義父の兄弟姉妹や親戚の見舞いも断っていたから、ボクなんかの出る幕はないのも当然だったんだよ。

    これは勝手なボクの推測になるんだが、恐らく病に伏した姿を自分の家族=ホントの身内以外には見せたくなかったのだろうと思う。

    2011年4月2日土曜日

    030:男のコダワリの巻〜ジーンズ編#2

    齡(よわい)40になっても休日は基本的にはLevi'sのジーンズよ。

    今日も実は土曜日で休日出勤だったんだけど、いくら会社に出勤するって言っても休日のドレスコードはないってボクの中で決定してるから、ジーンズにパーカーっていうスタイルで働いてた。

    40代になったボクの目下のお気に入りは、今では製造中止になってしまった512504517なのさ。

    それぞれ製造中止になる前に何本か買い溜めしてあるから、しばらくはジーンズに困ることはないかな。数年前に家族でグアムへ旅行に行ったときも、マイクロネシアモールかプレミアムアウトレットにあったLevi'sショップで、日本ではもう売ってなかった512見つけて買ってきたんだ。レングスが長くて困るんだけどね。


    512ってモデルは503よりも多少ゆったりしてるストレート。裾は長めの34インチがいい。少し股上が深いから今どきのスタイルではないんだけど、ボクの腰回りにはピッタリフィットするモデル。太ももの渡りがあるから、履いて歩いても突っ張ることもなくて楽なんだよね。日本人の体型向きにでも作られたモデルなんかな?とってもいい感じ。

    これは主にお出かけ用にしてる。小綺麗に見えるし、ちゃんとした靴を履いた時の長さがちょうどいい感じになるから。

    靴を脱いで家に上がると途端に裾を引きずっちゃうからってのもあるんだけどね(笑)。

    それよりも太くて緩いのが504。これが今の普段履きの定番になってる。糸と後ろの皮パッチがオレンジ色の特殊なオレンジパッケージ仕様が家に3本ほどあるんかな。

    同じウエストサイズでも512や503より腰回りもヒップも余裕があって、普通に履いててもフロントポケットにも多少は物が入れられる。携帯電話一個くらいは入るけど、タバコ入れるとしゃがんだ時に潰れちゃうかな。

    太もも周りも太くて、膝が出なくていいんだよね。ダラッと履くにはもってこい。休日のお散歩なんかにもちょうどいいね。窮屈じゃないってところがポイントかな。

    やっぱり裾は長めになっていて、基本はロールアップして可愛らしさを小粋に演出!するんす。いや、サンダル履いた時にズラないようにしてるだけっす。

    それよりも更に太い517とかになると、さま〜ずの三村や大竹みたいになっちゃう。

    だけど、楽でいいんだよね。前のポッケにも余裕で携帯電話とかタバコ入れられるし。

    こいつはセールで残ってた一本しか持ってないから、大事に大事に履いてんのよ。滅多に履かないな。夏場は空気が通るから太いジーンズの方が楽なんだよね。

    あとは、永遠の定番の503ね。これは今でも現役です。

    糸の色が違うだけのオレンジパッケージとかホワイトモデルとかもあるな。だいぶ履き込んでるから色落ちしちゃってみすぼらしいのもある。503はブラックジーンズも買ったな。

    あと夏場のハーフパンツもLevi'sの503が基本ね。値段が長いジーンズの半額くらいで買えるから、これも3本くらい持ってるかな。

    カチッと履く必要ないから、ウエストを数サイズ上げた33〜34インチにしてダラッとした感じで履くの。ウエストだけキュッと絞ってね。

    特に夏場は上着を着ないから、ジーンズのポッケに物を入れるためにウエストはワンサイズ大きめのものを選ぶのがポイントなのさ。


    メーカー以外にもくだらないコダワリはいろいろあるのよ。

  • 色は基本的にオリジナル

  • 濃紺のプレーンなやつね、これしか買わない。買った当初は濃い紺色なんで、どこのお坊ちゃんがジーンズ履いてんだ?みたいな感じになっちゃうんだけど、どうせ履いてたらだんだん色落ちすんだし、実は一番値段が安いしね。

    クラッシュ加工してあると最初から適度に色落ちしてて、シワみたいな筋も入って、履き古したみたいでお手軽なんだけどさ。長く履こうとするとすぐヘタっちゃうってのもあって、せいぜいワンウォッシュ程度までのものを買うことにしてる。もうオシャレしてモテようとする必要もないから、格好いい色落ちなんか追求しなくていいのよ。

  • なるべく洗わない。

  • すごく色落ちしちゃうから。洗った直後のバリバリとした硬さがキライだからってのもあるかな。人気の501は防縮加工してないから縮んじゃうんで絶対に洗っちゃダメって言われてるけど、例え防縮加工してあっても、可能な限り洗わない。

    それでも汚くないらしいのよ。

    最近、洗ったジーンズと一定期間洗わなかったジーンズとで、バクテリアの量はそれほど変わらなかったって発表されてたからね。

    15ヶ月間ジーンズを洗わなくても細菌レベルは「正常」 - Ameba News [アメーバニュース]
    ほらね。気にしなきゃいいのよ。

    カミさんに「洗え!」ってうるさく言われてるけど、毎日履く訳じゃないし、大丈夫よ、たぶん......。

  • 裾上げは絶対にしない。

  • だって、裾の糸も含めてLevi'sだからね。

    裾切った後に店のミシンでちゃんと加工してくれんのかも知れないけど、店で加工した時点で糸がもうLevi'sじゃないじゃない。そりゃ糸の色味はおんなじように見えるんだろうけどさ。たぶん裾上げしちゃったヤツはもはやLevi'sじゃなくなってるんだよ、きっと。

    裾が多少長くてもブーツ履けばだいじょうぶなのよ。夏場サンダル履いてると裾ずっちゃうって時は、ロールアップすりゃいいんだし。

    さっきも書いたけど、レングスが34インチならば、靴履けば大丈夫。例えスニーカーでもズルことはないよ、たぶん。

    最近はウエストだけじゃなくてレングスも数種類バリエーションがあるから裾切らなくても履けるようになっていいよね。楽でいいや。


    そんなにジーンズが、Levi'sがとってもとっても大好きなのに、哀しいかなサラリーマンは平日履けないんだよね。

    ビジネスカジュアルとかクールビズなんてぇのもあるけど、基本的にジーンズは履いちゃいけないっていう雰囲気があるっていうか、基本的にはダメなんでしょ?

    もったいないよね……。ジーンズはとっても素敵なのにさ。

    だって、ボクのようなサラリーマンでも所詮は労働者、労働者にジーンズはピッタリじゃない。

    だからってワケじゃないけど、ささやかな抵抗として、今日みたいな休日に出勤するときにゃジーンズ履いちゃってるけどね。

    別にカチッとした格好してりゃ、それだけで仕事できるってわけでもないからさ。着てる服が仕事するわけじゃないんだから、ジーンズくらい平日にも履かせてくれってーの!

    ......って、無理か。

    前回と今回のエントリーなんだけど、意識して「ジーンズ」って書き方にしてたんだけど、なぜ「Jeans」のことを「Gパン」って言うんだろうね?

    「Gパン」の「G」はなんのGなんだ? 「Gパン」だと「......何じゃこりゃ〜!」ってな刑事みたいな感じになっちゃうかな。こいつはちと古いか。

    んじゃ、そんな疑問を残しつつ、今日はここまで。

    ありがとやんしたー!

    ホントは休日は休刊日なはずなので、次回は月曜日にでも!

    (おわり)

    2011年4月1日金曜日

    029:男のコダワリの巻〜ジーンズ編#1

    いきなりだけど、「Jeansと言えばLevi's」っていうCMがあったじゃない?

    だからって訳じゃないんだけど、いつもジーンズはLevi'sって決めているのよ。

    高校の時の同級生の言っていた何の裏付けもない単なる噂話を聞いた、そん時からもう「Levi'sじゃなきゃジーンズじゃないっ!」って思い込んじゃっててね。

    CMのサブリミナル効果っていうか、思い込み激しすぎてウソでも真実に思えてきちゃうっていうか、それが慣習になっちゃったっていうか。


    ジーンズのメジャーなブランドと言えば、EDWINLevi'sが二大ブランドになるのかな。まぁ、WranglerLeeとかもあるけど、ブランドとしては残っていていも資本としては吸収されちゃったりしてるから微妙だね。いまじゃエビスとかフェローズとかもあるこたぁあるけど、ここは一つ25年前の高校生の時の話から始まるから、最近のブランドはなしってことで許しておくんなまし。

    EDWINってのは、日本で初めてジーンズ製造始めた会社なのね。

    Wiki見て初めて知ったくらいだから偉そうなこと言えないんだけど。さっきのEDWINってのをクリックするとWikiに飛ぶから見てみ?

    このWikiにも書いてあったけど、その同級生も「EDWIN」っていう社名だかブランド名の由来は2つあるって言ってた。

    • 「DENIM」のスペルを組み替えたって噂

    • 「DENIM」のMを逆さまにしてWにして順番を入れ替えれば、確かに「EDWIN」になる。信憑性あんのかな?って勝手に思ってたんだけど、どうやらホントみたいね。

    • ジーンズの発祥地アメリカ本国に負けない!

    • アメリカなんかに負けてられっか!ってことで、「江戸」が「WIN(勝つ)」って思いと願いを込めて「江戸WIN」が「EDWIN」になったっていう話し。
      いったいいつの時代に出来たメーカーなんだ?ってお嘆きの貴兄もいると思うんだけど、その時は「なるほどねぇ〜」なんて思っちゃったんだよね。どうやらこれもホントらしい。

    で、その同級生が言うには、ジーンズはアメリカで生まれたんだから、日本のメーカーが作ったジーンズは所詮猿真似で、本物のジーンズじゃないんだと。「う〜ん確かにそうだよなぁ〜」なんて影響されちゃうわけですよ。

    幼い頃(高校生だけど)に刷り込まれたもんだから、もう本能的に「ジーンズ」といえば「Levi's」になっちまいやした。


    小学生までは長ズボンなんて履かない子供だった。

    今と違って股ギリギリまで裾がない半ズボンで一年間を過ごすの。冬でも半ズボン。それもデニム素材だったんだけど、とてもメーカーなんて判るようなちゃんとした半ズボンじゃなかった気がする。

    本格的に裾の長いジーンズを履くようになんのは、中学生の頃からだった。

    最初に親に買ってもらったジーンズは、確かLeeだった。安売りの店で売れ残ったヤツ。

    その時はジーンズのメーカーなんて全く気にしてなかったし、親が買ってくれた物を着たり履いたりするもんだと思ってたから、文句も言わずに。

    それが高校生になって、さっきのような「ジーンズと言えばLevi's」的な固定観念が植え付けられちゃってからは、もうずーっとLevi's。まさに「Only Levi's」。特にEDWINと履き比べてみた訳じゃないから何の根拠もないんだけど、やっぱりジーンズと言えばLevi's。もうLevi's一筋。


    Levi'sをこよなく愛する人たちは、501を好んで履くよね。

    もちろんボクも買って履いたことあるけど、どうもボタンフライに慣れなくてね。特に、トイレに行ったときなんか、もう面倒くさいってだけで何のメリットもありゃしないって、いまでも敬遠してる。20年くらい前に買った501が今でもそれほど色落ちせずに置いてありますよ。

    だから基本はジップフライ。ボタンフライは履かないというコダワリ。

    初期の御用達のLevi'sは503だった。まだクラッシュ加工とかなかった時代で、オリジナルとワンウォッシュがあったかなかったか、という曖昧な記憶。

    もちろん色落ちしていないオリジナルの503を買って、履き潰すまで履いてた。色落ちを楽しむとかいうけど、そんな育成モードには入る余裕なんてなかったよ。だって、それ一本しか持ってなかったからね。

    503は適度に緩いストレートで、普段履きにはちょうど良かった。

    コンビニのバイトの時とかも動きやすかったし。502も同じようにジップフライだったんだけど、ちょっとお値段高めだったから、買うことはなかったな。いまでも欲しいんだけどね。

    で、大学生になってバンドやり始めたら、US505っていう細身のモデルを履くようになるんだ。

    ロックバンドの人たちって腕も脚も細い人が多いじゃない。ちゃんとご飯食べてんのかなぁ〜って心配になるくらい。

    だからご多分に漏れず、ボクも細いヤツ履くようになったんだけど、普通の505じゃないってところがポイント。「US」ってのが、製造してたのがアメリカ本国だったってことなのよ。くだらんコダワリでしょ。

    しばらくはこのUS505を履き続けることになる。

    ヤスリで削ってボロボロにしたのもUS505だった。裏に缶を当てて、ヤスリで少しずつ削っていくのね、糸がほつれるように。

    大学生の時はバイトにバンドに忙しくて、ろくなもん食べてなかったから、今よりも痩せててね。バイトも肉体労働系が多かったせいでもあるんかな。細身のジーンズでも余裕で履けてたのよ。今より下半身全体が細かったんだろうね。

    こよなく愛したUS505だったんだけど、社会人になってまもなく履けなくなってね。

    デスクワーカーで運動らしい運動なんて全くしなかったから、太腿と尻が入らなくなったのよ。ウエストは変わらないのに。

    仕方がないから、また原点回帰して503を履くようになったんだ。

    (つづく)

    2011年3月31日木曜日

    028:男のコダワリの巻〜腕時計編

    以前にバッテリー=電池の話をしたけど、電池で動くといえば腕時計ね。この分野に凝る人は凝るよねぇ〜。大枚はたいたりしてさ。

    クォーツ時計っていうんかな。うっすい電池で動くヤツ。電池での駆動は数年間はもつと思うんだけど、これもある日突然電池が切れて困ることない?

    電池の寿命は相当長いんだけど、長ければ長いほど、ある日突然電池が切れた時の哀しさったらないよね。

    だから最初はさ、なるべく電池使わない方へ関心がいっちゃうんだよね。手巻き式とか自動巻きとか。ブランドものでも多いじゃない。精密機器だから、かえって手巻きや自動巻きの方が高額だったりするんだよね。職人技使うからさ。

    社会人になって最初にもらったちゃんとしたボーナスで買いに行ったんだよ。ビックカメラの上の方のフロアーにある時計売場に。

    お目当てはOMEGAのスピードマスターだったんだけどね。宇宙飛行士がアポロかなんかで月にしていったってのに憧れてさ。ROLEXなんかよりもOMEGAだったね。まぁROLEXは高すぎて手がでないってハナから諦めてたんだけど。

    OMEGAのスピードマスターも正規品は20万円オーバーだったんだけど、並行輸入物はその約半額の10万円くらいで売っててさ。

    店員さんに「何が違うんですか?」って尋ねたら、保証が違うんだとか何だとかいわれた気がする。予算が少なかったからね、もちろん並行輸入の安い方にしましたよ。高いもんだからそんな壊れるもんじゃない、って何の根拠もない自信があったから。

    購入したスピードマスターは自動巻き式ってヤツで、腕を振ってると自動的にネジが巻かれて動力になるって方式。手巻き式みたいに毎日ネジ巻かなきゃならない訳じゃなさそうで、面倒じゃないって思ったから買ったんだ。だって会社行くのに毎日するもんでしょ、腕時計って。腕から外すのは家に帰って寝るときだから、まず止まるはずはないって思ってたんだよね。

    ……ところが止まるんだ。

    月曜の朝に会社に行こうと思って時計はめると止まってる。土日には別のデジタルの腕時計使ってたから、ほぼ丸二日使ってないと止まるんだね。そりゃそうだ。

    月曜の朝は時計を振ってネジ巻いて、時間を合わせてから会社に向かうってのが習慣になってた。高い買い物したんだしね。憧れのOMEGAの腕時計をしてるって漠然とした優越感みたいなもんもあったしね。

    普段から普通に使ってて、メンテとか全くしてなかったんだけど、5年くらいたった頃だったか、秒針(ホントはストップウォッチ用の)が突然ポロリと取れちゃってね。小さなガラスのケースの中で行き場を失ったかのように下の方にカランカラ〜ンって落ちちゃってんのよ。

    こりゃ大変だってんで修理に出したら、その他のオーバーホール代あわせて5万円くらいかかっちゃった。

    でもね、そんなのも気になんなかったよ。「こだわりの腕時計に投資するオレ」ってのに陶酔してたからね。バカでしょ。あははは。

    それからしばらくして、婚約指輪のお返し=結納返しみたいなもん?で、今度はOMEGAのシーマスターを手に入れた。ちなみに、このシーマスターも自動巻きね。なぜかゴッツい時計に惹かれるんだよね。

    ふつうのサラリーマンってうっすい腕時計するもんなんでしょ?

    でもなんか、うっす〜いシンプルないかにもビジネスマンっている腕時計をしていると「軟弱」な感じがしてさ。他の人と一緒じゃ嫌っつーか。

    男って時計とか凝り出したらキリないんだよな。女性には理解しがたいんだろうけど。収集癖があるしね、ボクの場合。

    そんな人生の節目にいただいた時計なんだけど、なんかだんだん面倒くさくなっちゃってさ。毎週月曜の朝に時計の時刻あわせすんのが。10年以上続けてた習慣だったんだけどね。


    遊び用にしてたカシオのG-SHOCKはどんどん進化していくんだ。

    最初は電池で動くゴツくてタフなデジタル時計だったんだけど、脈拍図れるってのも出たりして何本か買って使いまわしてた。

    その後にソーラーパワーで動く電波受信して時刻ズレないヤツがでたときはソッコー買いに走りましたよ。

    何故?って、ネジを巻く必要も時間を合わせる必要もないからに決まってるじゃない。ズボラなボクにはピッタリだったからね。デジタル表示だったから会社にはしていかなかったけど、重宝したな。

    何で「デジタルだとビジネスの場に似つかわしくない」って思ってたんかな?

    うーん、厳密に規定されてる訳じゃないんだけど、雰囲気?なんかな……。別に時間がわかりゃー腕時計がアナログかデジタルかなんて関係ないんだけどね。なんとなくよ、なんとなく。

    ソーラーパワーって言っても、部屋の蛍光灯の灯りでも充電できるっていうから、放置しといても止まる心配なし。窓際に置いときゃ日中は陽も当たって、かつ電波時計だから電波も受信しやすくて勝手に時間あわせしてくれるんでなおよし。

    電池切れの心配もなけりゃ時間あわせる手間もいらない。ズボラなボクにとってはこれほど重宝するもんはない。

    しかも衝撃にも強いG-SHOCKだから、ほぼ半永久的に使えんじゃねーか?って思ってるもんね。

    タフでソーラーパワーで電波で勝手に時間合わせてくれるアナログ版G-SHOCK MT-Gが出たら、これまたソッコー買って、腕時計の電池や時刻あわせの心配とは無縁になった。

    ちょっとゴツいけど、アナログ表示だからスーツでもあんまりおかしくないし。ホント、電池切れの心配いらないって、いいよねぇ〜。

    たぶん、もう腕時計に金かける事もないね。

    G-SHOCKのアナログとデジタルを一本ずつ、仕事用とプライベート用をそれぞれ持ってれば、特に他は必要ないもんね。

    プレミアム版の20万円近くするG-SHOCKもあるけどさ、ホントはそれも欲しいけどいいのいいの。ゴムでもステンレスでも。動力切れの心配と時間が合ってるかどうかの心配しないですむんだから。

    (おわり)

    2011年3月30日水曜日

    027:ボクの人生が二つに分かれてる……の巻

    タイトルのような、そんなたいそうな話でもないし全然深刻な話ではないんだけれど。

    前回の終わりに書いたように、今後も音楽の話を続けていくのも一興。なんだけど、一旦違う方向に話を持っていくのもありかなって考えてる次第でして......。今回は今後の方向性について真面目に考えてみることにしやす。

    音楽の話はね、好みのアーティストや曲紹介のレビューみたいなことを続けようと思ったら、そりゃいくらでもできやすよ。ダテにCD何百枚も持ってる訳じゃないからね。

    何かの折りに参考にしていただければって感じで、メジャーなところもマニアックな世界も分け隔てなく満遍に私見を書きまくるってーのも、ありっちゃーありなんだわな。

    ただ、ここの更新の仕方のパターンがまだよくわかってないっつーか把握できてないっつーか。

    これまではテキスト中心で、たまに関連するサイトへのリンク貼ったりするくらいしかしてなくて。

    できればPC使わずにiPhone単体で完結させたいんだよね。いちいちPC立ち上げて書き始めると目標の「毎日ブログを更新する」ってのには程遠くなっちゃう危険性をはらんでいる気がするんだ

    。今も通勤時間帯の暇な時間を有効活用してるからね。おウチ帰ってからじゃないと出来ないんだったら、時間的にも難しくなってきちゃうんじゃないかと。だいいちめんどくさいのはダメ。続かなくなっちゃう。

    アルバムのレビュー書くなら、ジャケットの写真載せたりとか曲の解説とかしたいじゃない。曲の解説なんてテキストで表現するにも限界があるから、とりあえずYouTubeでも何でもいいから一度聴いてほしくなるじゃない。そのリンクもできればカッコよく貼っときたいじゃない。そんなもんじゃない、こういうブログって。

    完全に己の力量を見誤ってる気がしないでもないけど。そのやりたい事をPCではなくiPhone単体で通勤途中にできないのかなって考えなきゃならんのね、とりあえずは。なので、その方法が思いつくか把握するまでは、構想として練ってはいるものの、実現まではもう少しお時間いただかないと、ってーのが前回の終わりにも書いた話。

    他の方向にテーマや話題を持ってくことでもいいんだけどさ。例えば、音楽へのこだわりをここまで披露したんだったら、他の物へのこだわりも披露して、共感や反感、賛否両論でも構わないんで、とりあえず読んでもらえそうな話題をご提供することにするってのかな。

    ガジェットの話なんて、いろんなジャンルの話を展開できそうなんだよね。時計とかの小物についてでもいいし、服の話とか、デジタルグッズとか文房具とか。男って無駄なものにやたら固執する悪癖みたいなもんがあると思うのよ。ちょいワルオヤジじゃないけど、みなさんそれなりのこだわりってもんがあるでしょ?ない?

    洋服なんてユニクロがありゃいいって?ま、そんな中でもさぁ、オシャレ心を忘れたくないとかあるじゃないすか。オシャレかどうかなんて誰がキメるんだっつー話でもあるんだけどね。オシャレじゃなくてカッコ悪くてもそれなりのこだわりみたいなのがあるっしょ?そんな話をするのもいいのかなぁーなんて。

    日常の出来事を綴るには、いまのこの時期はまだ尚早って気がしてるんだよね。オンタイムな話題になると、どうしてもネガティブな話題に偏りがちになっちゃいそうでね。あんまり政治とかの話題には触れたくないしね。イデオロギーの方に話を持って行くと、収集つかなくなっちゃうのは目に見えてるんだよね。原発の話とか政権の話とか。

    みな思うところがあって、言いたいことも山ほどあると思うんだけど、必ず水と油みたいな関係があるはずだから、子供の喧嘩みたいになっちゃう気がすんのよ。一方的にボクの怒りに任せて書き殴るのも建設的じゃないと思うんだ。なんか面白いことがありゃ書く気にもなるんだけどね。

    別にシリーズ化して、律儀に順番守って書いてく必要もないんかな?

    前回までの音楽の話も、前半はWalkmanの話だったのに、後半は単なる回顧録になっちゃってたからね。一応シリーズみたいな感じで続けてきてはみたものの、話があっちゃこっちゃに飛んでるとご指摘されてもおかしくない感じだったなと振り返りつつ、反省もしてみたりなんかしたりしてさ。

    それこそ「煩悩の赴くままに」書きたいことを書きたいときに書きゃーいいんじゃないかと......。

    ん?どっかで聞いたセリフだな。

    たぶんマンガの「軽井沢シンドローム」だな。

    描きたい時に描きたいものを描きたいだけ描けばいい、って耕平が純生に言うんだよ。そんなマンガの話でもいいのかもしれんね。

    そんな訳で、次回は何を書こうかまだまだ思案中。ひとまず書きためてあるネタを消化しつつ、今回書いてきたものの中からピックアップして試験的に始めてみるかな。

    ということで、悩み多き中年男の独り言、まだまだ続きます。

    (おわり)

    2011年3月29日火曜日

    026:ボクラの音楽!の巻#11

    その関東七大学ライトミュージックフェスティバルで緊張してた理由はもう一つあってね。その新橋ヤクルトホールの会場にお客さんを呼んであったのよ。

    とある大企業のクリスマスの社員交流会で演奏するっていう営業の話しが来てて、まずは主催事務局の方に実際の演奏聴いてもらって判断してもらうことになってた。終わった後に挨拶したんだけど、OK貰えたから、それなりにステージの出来は良かったってことになんのかな。

    ほぼ初めての営業の仕事が出来たので、後日先方と打ち合わせをした。

    「クリスマスパーティーの会場でこの間のファンクやるのもどうですかねぇ?」って聞いたら、ジャズをやれって言ってきた。

    はぁ?ジャズ?

    よくわからなかったんで、その筋に詳しい、ベースのくせに弦が6本あるデカいMOONっていうベース持ってる先輩に相談にのってもらった。

    この時の演奏した記憶が全くないんだけど、何の曲やったんだったかなぁ。まーったく覚えておらん。

    結局は、選曲だけじゃなくて当日PAもやってもらうことになって、そのデカいベースの先輩に大変お世話になった事だけは覚えてる。

    いや、そもそもそのベースの先輩が首謀者だったんだっけか?

    ま、いいか。

    アンプやらPAやらの機材は全て部室からホテルの会場まで自分たちで車で運んで、ローディなんかいないから自分たちでセッティングして音を調整して、演奏して、金屏風の裏で用意してもらったご飯食べて、片付けも自分たちでして、帰ってきた。

    ギャラは10万円。

    その営業に関わったのが5人だったから、一人当たり2万円。

    時給にしたらすごい高給だと思えるんだけど、実際には練習のスタジオ代だとか機材運ぶのに借りたレンタカーのトラック代とか経費込みだから、完全に足が出てた。明らかに赤字。

    それだけど、いい勉強になった。やっぱり、これでご飯は食べていけないなぁって。音楽で飯食ってくことは早々に無理だと悟ったからね。

    そんなワケで、大学四年になるかならないかのうちから就職活動には没頭したのよ。

    でも、バンドやってるからってマスコミ志望とは限らないのよ。レコード会社とかテレビ局とか出版関係に行く先輩が多かったのは確かなんだけど、どうも自分としては苦手に思ってね。

    最初から普通のサラリーマン目指して、情報系や通信系の会社を中心に周りました。当時は「文系の方がシステムエンジニアに向いてる」なんて言われてた時代でさ。職種は何?って聞かれた時の答えがカタカナで「システムエンジニア」って何かカッコいいじゃない的なノリですよ。

    大学でちゃんと勉強してなかったから、会社入ってから会社の金で、給料もらいつつ手に職つけられるなんて調子のいいこと考えたりもしてね。

    就職活動中も毎日スーツ着て部室にだけは顔出してたな。四年生は秋の学園祭と卒業ライヴくらいしか出番がなかったから、毎日顔出す必要なんかなかったんだけど、現実逃避にはもってこいだったんだろうね。スーツ着たままでも、ギター抱えてポロンポロンいじってるだけで落ち着くっていうかさ。なんとなくね。

    ウチらの同期は堅くてね。就職先は金融・製造業・公務員なんてヤツばかりだった。部の先輩を頼ってOB訪問とかもしてさ、何社も受けましたよ。それでもバブル末期の臭いがまだ残っていたから、何とか就職先見つかって、7月にはもう遊び始めてたかな。

    四年生はホントは夏合宿には行かないんだけど、途中から顔出したりしてね。後輩たちからしたら、ホント大迷惑な話なんだけど。ウチの部は文化系の軽音楽部なんだけど体育会系並みの完全なる縦社会。年次の差は結構シビアな感じで、一年生は四年生に話しかけちゃダメなんて暗黙のルール=鉄の掟みたいのがあったりして、それをみなキチンと守るんだよね。ボクを含めその規律をナンも気にせず平気で破る奴もいたけどさ。

    だから、来ないはずの四年生が突然合宿に現れると迷惑以外の何者でもないのよ。あんまり後輩たちからも慕われてなかったしなぁ。怖がられてたのかな?

    秋の学園祭で何やったんか、あんまり記憶に残ってないんだよね。たぶん、それまでにやった曲を練り直してやったんじゃなかったかな。RED HOT CHILI PELPERS「Suck My Kiss」やったのはこんときだっけっかなぁ?よく覚えてないや。

    たぶんね、もうバンドに対する情熱だとか熱意みたいなもんが、どっかに行っちゃってたんだろうね。

    就職も決まって真面目なサラリーマンに成ることが決まってたし、夢なんかとっくになくしてたし。サッサと卒業して、今度は社会というフィールドで己の力を試したかったんだろうね、違う方向でさ。

    それでもなかなか切っても切れないのが音楽とのお付き合いってヤツね。

    通勤電車では必ず今でも音楽聴いてるし、車を運転するときにも音楽かけないと落ち着いて運転できないし。

    好きなアーティストの新しく出したアルバムは必ず聴きたくなるし、来日してライヴやるって情報掴んだら何が何でもチケット手に入れようと思うしね。

    社会人になってからは働くことがメインで、学生の時の何でもかんでもやらなきゃならない忙しさとはまた違っていた。

    取りあえず仕事に集中しときゃ、それで安定した収入が得られた。それをつぎ込むようなたいそうな趣味も持ち合わせていなかったから、ひとまず好きなCDをしこたま買い込んだね。中学の頃に聴いていた、あのレンタルレコードでカセットにダビングしたアルバムがCD化されてるなんて聞くと、必ず買ってたもんな。

    特にバンドやり続ける予定もなかったのに、新しいアーティストの発掘のために雑誌買って、レビュー見て、取りあえずCD買って。月に10〜20枚は買ってたんじゃない?たぶん。

    いつか、そんな好きなアーティストとその曲が入ったアルバムでも紹介するかな。

    ジャケットの写真載せて、YouTubeのリンクとかも貼ってね。

    そんな芸当が果たして出来るかどうか?

    少し勉強してみます。たぶんiPhone単体だと難しいので、PC使うことになると思うんで、ちょっと時間下さい。

    んじゃ、長々とダラダラ続いたこのシリーズ「ボクラの音楽」は、今回をもって一旦終了ってことで。

    (おわり)

    2011年3月28日月曜日

    025:ボクラの音楽!の巻#10

    大学三年生になると部活動の中心になんのね。

    そこまで続けてる同級生も少なかったんだけど、残ったメンバーの中で、一番先輩に噛みついてて同級生から一目おかれてたのがボクだったから、自然とバンマス(いわゆる部長みたいなもんね)ってことになった。

    四年生は就職活動で忙しいから、対外的な合同ライブとかは三年生が中心に、よりすぐりの精鋭でバンド組んで出演する事になってたのよ。

    春と秋に定期開催されてた「関東七大学ライトミュージックフェスティバル」ってのがあって、そいつに出演するのさ。なぜか東大を除いた東京六大学と日大とどっかの女子大(忘れた)で全部で七大学ね。

    まだやってんのかなぁ。20年以上も前の話しだからね。

    春秋年二回の開催だったから、春は女性ボーカルでバンド組んで、杏里をやったんだな。確か「ブギーワンダーランド」がメインの曲だった。ボクはコーラスと、サンバでよく使われてるホイッスルの担当だった。イントロで「ピーピーポッポ、ピーピーピーポッポ」ってな感じでサンバのリズムで吹くだけなんだけど。

    この時ばかりは衣装にも少しは気を使ってね。浅草の仲店通りまで「祭」って背中に書いてあるはっぴを買いにいってさ。コーラス隊は色違いでそれ着るの。それ一回しか使わない衣装だから、終わったらバイト先のお客さんの、英会話学校の先生(アメリカはロスからいらしてた方)に献上させていたどきやした。

    秋は、ボクがメインボーカルで、バンド組んだ。そこでようやくプロ顔負けに上手いギターとベースのコンビと本格的にバンド組めることになってね。

    それまでも遊びで一緒にスタジオ入ったり企画物のバンドを組んでいたことはあったんだけど、今度は各校との合同ライブに出演するバンドだったから、真剣だったよ。

    ギターのヤツがGuitar MagazineとかYoung Guitarから厳選して選曲してきた曲を聴いて、そのバンドの過去から現在までのアルバム聴きまくって更にいい曲選んで、それをスタジオで何度も何度も練習して。

    ボーカルは歌うだけだから楽そうに思うでしょ。ところが輸入盤だと歌詞カードがついてなかったりするから、歌詞も耳コピしなきゃなんないんだよね。

    英語が苦手でさ。耳から聞こえてくる音を拾って、とりあえずカタカナ書くの。それを英語表記にしようとするんだけど、難しくてね。むしろカタカナのままの方が、歌うときにいいんじゃね?ってことにして、基本はそのまま放置。

    例えば「What is your name?」って書いてあるものは「ワッチャネーム?」って発音するでしょ。だったらカタカナのままの方が正しく歌えるような気がするでしょ。しない?

    そんな感じでノートにカタカナの羅列がビーッシリと書いてあって、それをバンドのメンバーが見ても何語かわかんないし、何かいてあるか解読できないの。

    いいのいいの、コピーバンドはオリジナルにより近い方が。どうせ聴いてるヤツらも何言ってんだかわかんないんだから。雰囲気が大事なのよ。そんなもんさ。

    そのノートを後生大事に持ち歩いて、Walkmanで曲聴きながら、まずはメロディーラインを覚え、その後に意味の分からんカタカナの羅列を丸暗記。受験勉強なみの努力が必要でしたよ。たったの5曲なのに。

    あと、ただスタンドマイクの前に立って歌うだけじゃつまんないから、フリとかつけて軽く踊ったりしなきゃならなかったりするのよ。ボーカルの女の子を数人コーラスとしてメンバーに入れて、振り付けてボーカルも一緒に踊んの。楽しそうでしょ。

    練習するスタジオにはたいてい鏡があるから、歌いながら振付の確認したりしてさ。一端のプロのミュージシャン気取りだったね。ブレイクにポーズを決めるってだけの簡単なフリだったんだけどね。

    曲は、Stevie Salas ColorcodeDan Leed Networkからそれぞれ選曲して、ラストの曲は何故かユニコーン「スターな男」にした。だって盛り上がるじゃない?ギターソロ長いし、ギター二人いたから掛け合いするパートもあるし。

    今回は衣装らしい衣装は用意せず。いつもの革ジャンとTシャツとGパンとブーツとサングラス。髪は三年になったときにバッサリ切ってた。見た目怖くて女の子がなかなか近寄ってこないってのもあったけど、何か汚らしくてね。ちゃんと風呂入ってトリートメントもしてたんだけどさ。手入れも面倒で。新入生の子と付き合い始めたってのもあったかな。ははは。

    会場は新橋のヤクルトホールっていうところで、1500人くらい入るホールだった。今までそんな大きなところで演奏したことなかったから、すんごい緊張してね。ステージも真ん中にセリっていうのかな?よくファッションショーでモデルさんがウォーキングするじゃない、ああいう通路みたいのが延びてて、ボーカルはワイヤレスのマイク使うから自由に歩き回れんの。

    ステージに立つとピンのスポットライトがあたるから、ほとんど客席は見えないんだけどね。袖から会場の客の入りは確認してたから、始まる前から胃がキリキリ痛みだしてさ。出番は無難にこなしたんだけど、終わった後に神経性胃炎で楽屋の床をのたうち回ったよ。意外とノミの心臓だったんだよ。小さい男さ。

    (おわり)

    2011年3月27日日曜日

    024:ボクラの音楽!の巻#9

    間に変なのが入っちゃったけど、いつもの続きね。

    そんなこんなで、大学の一年と二年は学園祭と定期的に行う部の演奏会みたいなライブの繰り返し。

    この頃は長髪ロン毛で、夏でも革ジャン着てて、ほっそーいGパン履いてんのね。

    そう、何事も形から入るタイプです、はい。

    伸ばした後ろ髪がウザイから、バイト先のコンビニで小学生の女の子がよく買っていく髪止めるゴムヒモ買って、ワザと尻尾を縦に三段にしてたりしたなぁ。ゴムの色も三色にして。ポニーテールの三連星って感じ。ツインテールの上を行ってるな。

    時代を先取りし過ぎて、学内でも浮きまくり。

    バイト先に来る子どもたちにはウケたんだけどね。駄菓子も扱ってたコンビニだったから、小学生がよく来てさ、暇な時に店の前で相撲とったりメンコしたりして。あとで店長に怒られるんだけど。

    とにかく、目立とう目立とうとしてたのよ。

    買ったばかりのLevi'sのジーンズ、今はないUS-505ってモデルのスリムなGパン、その内側に固いスチールの缶ジュースをあてて、表から板ヤスリでちょっとずつ削ってくの。膝のあたりに穴あけて、いい感じに糸をほつれさせんのさ。

    ハサミで切っちゃダメなの。如何にも履き倒して穴あいちゃいましたっていうダメージ加工、演出が必要なのよ。お母さまによく怒られましたよ、ご近所の目があるのにみっともないって。

    そんなボロボロのGパン履く以前に、それ以外でもっとみっともない格好だったんだけどね。

    上は基本的にHanesの白いTシャツと革ジャン。ダブルのライダースが流行ってたんだけど、そんなの着るとイカにもっ!って感じになっちゃうから、大人しめのシングルライダースが基本。バイクは原付しか乗らないけどね。

    もしくは黒のコートね、夏でも。もちろん薄手のヤツよ。あんまり汗吸わしちゃうと塩が浮き出て白い筋ができちゃうからね。

    それにワークブーツ。つま先に鉄板が入った重いミドルのブーツ。高いブランドの革ブーツなんか買えないからさ、東京靴卸売り市場とかで売ってるどこのメーカーが作ったのかもわからない安いヤツよ。いわゆる安全靴ってヤツだったのかもな。オデコ靴ってのも流行ってさ。ソールがラバーでやたら分厚くて、つま先が丸く膨らんでるの。身長が5cmくらい伸びちゃうんだよね。シークレットじゃないよ。見た目から底が分厚いのがわかるの。

    普段はそんな「音楽やってます!」って意識した格好してんのに、素人バンドだから衣装までは気が回らないっつーか、無頓着で全然気にしてなかった。基本は普段着のまま。だから衣装代はかからなかったなぁ。目立ちたかったから、Tシャツの上から両袖をぶった切ったGジャン着て(もちろん切り口はいい感じにほつれさせるのよ)、下は所々切れて穴のあいた細いLevi'sのGパンの上から黄色い短パンはいてた。

    北斗の拳のやられキャラっぽい感じだったかな。当時の彼女にも、その格好だけはやめた方がいいって散々言われてた気がする。

    学校行くのにも常にサングラスね。

    視力は両目とも1.5だったから、メガネみたいなものに対する憧れもあってね。Ray-Banのサングラスなんてそうそう買えないから、1000円くらいのレンズの色の濃いサングラスを何個も買ってさ。四角いの丸いの、いろいろ持ってたよ。

    そんでギター担いでエフェクターのケース持って学校行くんだもん。何しに行ってんのかわかりゃしないよな。

    朝の一限目に間に合うように電車乗るんだけど、一度楽器を置きに部室に寄るでしょ。

    そこで先輩や同期のバンドのメンバーに会うでしょ。

    軽く話しをしてるつもりが、気がついたら昼飯食べる時間になってたりして。

    で、学食とか外の店に行ってダラダラしゃべりながらメシ食べて、そんじゃあ「部室に戻って缶コーヒーでも飲んで、一服しやしょーか?」ってんで、部室に置いてあるアコギを抱えながら、またくだらない話しをダラダラするでしょ。

    そんで気がつくと夕方で、「あれ?いけね、スタジオに行く時間だ、失礼しやーす!」って帰って行くの。

    どうしょうもないね。

    一般教養だらけの二年間だから通じたのよ。試験の問題も内容も数年間変わってなくて、過去問さえ手に入れば簡単に単位取れてたからな。諸先輩方のおかげで楽勝でしたよ。もちろん学生の本分は勉強さ。でも勉強なんか、これっぽっちもしてなかったよ。ホント、お父さんお母さん、ゴメンなさい。

    それと、当時は割と忙しかったからね。

    バンドやってると練習のスタジオ代とか、その帰りの飲み代とか、機材揃えるためのお金とかが必要だから、バイトも沢山しなくちゃならない。メインのコンビニバイトのローテーションびっちり埋めて、1日10時間くらい働く日もあってさ。

    それでも時間が空いたら、その隙間に短期の肉体労働系の仕事入れたりしてさ。短期は日払いだからすぐ金が手に入るんだ。CM撮影現場の搬出搬入とか、バイト代とは別に飯おごってもらえたしね。肉体労働の後の豚カツは旨かったなぁ。

    当時はいわゆるバブルの時代だったからね。学生相手のバイトでも払いがよかったのよ。

    そうやってなけなしのバイト代で練習して自腹でライヴ会場おさえて、チケットなんて売れるわけないから知り合いにタダで配りまくって。

    こりゃプロになんてなれやしないだろうし、なったらなったで大変だろうなって、その当時にすでに気づいてたかんね。

    (おわり)

    2011年3月24日木曜日

    023:おごれる者も久しからず……の巻

    旬なネタなんで、シリーズを中断して、ちょっと緊急で投稿しやす。

    テレビでプロ野球を観なくなって久しいから、ホントはもうどうでもいいんだけどさ。

    この間のジャイアンツのオーナーの発言の報道見て、久々に頭にきちゃってね。別に巨人が大嫌いとかアンチ巨人の急先鋒って訳じゃないんだけど、あの傲慢な世間を馬鹿にした発言聞いて、数年ぶりにあの新聞、解約する事にしやしたよ。

    前の解約の時は、まだ選手会長がヤクルトの古田敦也捕手だった頃。近鉄がなくなってオリックスと合併だとか、楽天ができるとか、球団数減らしてリーグ統合するとかしないとかで揉めてたんだっけかな。

    ストを回避しようと古田会長が頑張って、ファンも後押ししてたらさ、そん時の巨人のオーナー?だったか親会社の社長だか会長だったかが「たかが選手が何を言っとるんだ!」みたいなことを平気で言ってたでしょ。

    相手は選手会の会長だよ。

    たくさんいる職業野球人の代表だよ。

    ファンも選手会を支持してたんだよ。

    普通の労使関係ではあり得ない話だよ。

    リーグを統一したかった経営者側の思惑もあったんだろうけどさ、経営的にはその方が利益も上がったんだろうけどさ、実際に現場で働く人たちの総意を無視して、プロ野球ファンの気持ちも無視してさ、頭ごなしに高圧的に抑え込もうとするセンスのなさ、頭の悪さ、要領の悪さといったらありゃしなかった。

    頭にもきたけど、それ通り越して呆れちゃってね。その発言による後々のこと考えなかったんかな?って。だから、あの新聞、ソッコー解約しました。あんなのが頭の会社が作る新聞読んだら、こっちにまで変な傲慢さがうつっちゃうと思ってさ。

    だけど、後輩の旦那が関連の会社に勤めてるだとか、代わりにとってた他の新聞がことのほか面白くないとか、販売店が6ヶ月契約した特典を持ってくるっつっといてそのまま数ヶ月放置されたとかの不幸が重なってね。ちょうど引っ越しもしたから、またあの新聞にしたのよ。

    でもね、また解約しますよ。

    今回ので堪忍袋の緒が切れるどころか、シュレッダーにかかっちゃったからね。もうこなごな。

    結果的にはあのオーナーの思惑通りにならなさそうだから、いい気味ではあるんだけど、あそこの球団とその周辺の傲慢かつ高慢な体質ってのは数年前と全く何ら変わっとらんでしょ。

    今回は選手会の意向だとかはもうどうでもよくて(よくないのかもしらんけど)、震災が起こって電力消費を抑制しなきゃならんときに、あの東京ドームで大量の電気使うことにも躊躇せず、なるたけ早期開幕して利益稼ごうって思ってたってことでしょ。

    東京ドームじゃなくても、東北電力・東京電力管内のどこの球場でやったって一緒さ。ナイターじゃなくてもデーゲームでも一緒。

    今はそういうのみんな我慢して、電力消費量を抑えて、この困難を乗り切る時じゃない。都心ではない地域では計画停電で仕事もままならないってーのに。震災の余波が東北関東圏外にも波及しちゃうかもしれない、いやすでにその前兆すら出始めてるってのに。

    それをさ、自社の利益のためだか何だか知らんけど、世間とか国とか政府とかの意向を無視して、これだぜ。

    語気強めた巨人オーナー「開幕を何日にしろなんてお上が決めることかね」 — スポニチ Sponichi Annex 野球

    お前はどんだけ偉いんですかってーの。

    国と国民を敵に回して何やらかそうとしてるんだか。

    自軍の人気の高さへの自惚れ?プロ野球人気がまだあると思ってる?とんだ勘違いもいいところさ。

    どうせ親会社からの天下りでオーナーやってるんでしょ。ってことは、あの新聞社の偉くなる人とか、ラインに乗れずに子会社に追いやられたそこそこ偉い人ってのは、あの程度の人間にでもなれるってことなんだよね。

    最低だ。最悪だ。

    下で働く人たちが可哀想だ。

    普通の会社じゃ考えらんない。

    引責辞任してもいいくらい。

    失言しても辞めないのは、政治家とあの会社関連の偉い人くらいじゃない?違う?

    ま、ボクも仕事ほったらかしてでも被災地に飛んで、ボランティアとして復興に力を貸そうなんて度量もない、たかが知れた男だから、あんまり偉そうなこたぁ言えないんだけどね。

    でも空気読めない、あんな態度の経営者は許せなかったのさ。

    それと、この人もどうかと思うけどね。

    加藤コミッショナー SMAP引き合いに/野球/デイリースポーツonline

    もう少しまともな人にコミッショナーやらせたらどうなんかね。

    「自分たちに今できること」ってのが、早期開幕して野球することなのかどうなのか、わからないんだからスゴいよね。引き合いに出されたSMAPもいい迷惑なんじゃないの?

    イメージダウンだって、You、訴えちゃいなよ。

    なんか、セパ両リーグ同時開催に落ち着きそうな感じではあるね。4月中の東京ドーム使用なし、東北・東京電力管内でのナイターなし。

    ホントはデーゲームも管内ではやらない方がいいんだけどね、電気もったいないから。スコアボードはでっかい黒板にしてチョークで得点書くとか、球場内の放送もなしにするとか。いっそのことテレビ中継もやめちゃえばいいんだ。

    プロ野球、嫌いじゃなかったのよ。

    ただ、今回の一件で嫌いになりつつあるのは確か。

    一部の人間の失態によってね。責任は重いと思うよ。

    理事会ではまだ決定ではなくて、正式にはオーナー会議で決まるんでしょ。まだ決まった訳じゃないらしいね。

    これでまだ揉めるようなら、また人気下がっちゃうね、プロ野球。

    ま、それも仕方ないか。

    (おわり)

    022:ボクラの音楽!の巻#8

    何か回想録みたいになってきちゃったけど、この話って面白い?

    面白くなくてもまだまだ続けちゃうよ!ゴメンね!

    夏合宿も終わり、最初のバンドはギターのヤツが限界感じて半年ほどで勝手に脱退して(早っ!)、後任のギタリストを同級生の他のバンドから探してきて再スタート。

    秋の学園祭には出られる程度に少しだけ成長してた。ギターが代わったのが大きかったかな。最初のギターは下手くそでわがままなヤツだった。友達としてはいいヤツだったんだけどね。方向性も多少他のメンバーとは違ってたかな。

    致命的だったのは、音を作れなかったんだよね。ギターもベースもキーボードもそうなんだけど、有名な曲のコピーするときには、当たり前だけど楽器が出す音もコピーしなきゃなんないのよ。

    ギターだとエフェクターってのを使ってさ。BOSSのコンパクトエフェクターを何台も繋ぐの。コーラスだとかディストーションだとかディレイだとか。椎名林檎の「丸の内サディスティクス」って曲にも出てくるRATTのディストーションがいい音でね。みんな使ってた。オーバードライブは好き嫌いが別れてたな。ボクは好きだったよ、BOSSのTurbo Over Drive、黄色いヤツ。

    今はマルチエフェクターが当たり前なんでしょ。箱一つでいろんな音出せるんだから凄いよね。社会人になってからチェンジペダルと一体になった安いマルチエフェクター買ったけど、すごかった。値段の割にいろんな効果がついてて。Auto Wowなんかもついてんのね。

    そんなエフェクター使って、それぞれのつまみ回して音を作るんだけど、最初のギターは持ってるエフェクターの数も少ないし、音がいい加減だし。ペラペラに薄っぺらだったんだ。

    だからダメだったんだと思う。

    バンドの方はまともなギターに代わって、でも相変わらずサザンオールスターズのコピーやってた。「怪物くんの夜」とか「メリケン情緒は涙のカラー」とか。アルバム「鎌倉」が出た頃だっつーことだね。歳がバレるな。

    そんなバンド生活に慣れてきた頃には、ボクも余裕が出てきてバンド掛け持ちし始めて、女の子がボーカルのバンドに下心満載積載量オーバー気味でベースで参加したりしてさ。レベッカのバンドだったかな。「Maybe Tomorrow」なんてゆっくりな曲なんだけど、結構ベースは難しかったのよ、ホントに。まだ「Friends」の方がノリと勢いでどうにかなったもん。シットリした曲は逆に難しいってこった。

    そういえば、中森明菜の曲もやったな。

    ボーカルの女の子とどうにかなりたくて手伝ったんだけど、その後部活にこなくなっちゃってね。手を出す前だったのに。ライブ一回こっきりでオサラバよ。その後学内でもあまり見かけることはなかったなぁ。ま、いいか。

    そんな浮気もしながら、メインのバンドははサザンのコピーはやめてオリジナルの曲作りだした。「GERO×2(ゲロゲロって読む)」っていうバンド。で、あとはFENCE OF DIFENCEのコピーバンド「non-stAndard」ってバンドのボーカルを掛け持ちでやってた。ちょろちょろサイドギターっぽい事もしながら歌うのさ。難しいんだぜ、ギター引きながら歌うの。リフ刻むくらいが関の山さ。

    メインのバンドでオリジナルの曲作ってたって言ったけど、オリジナルの曲作るってのは、イカ天が全盛期だったからだね。

    知らない?「イカすバンド天国」って土曜の深夜にやってた三宅裕司とYOUが司会やってた番組。フライングキッズ、ビギン、たま、このあたりのバンドがこの番組で10週勝ち抜いてデビューしたんだよ。お笑いスター誕生みたいなもんさ......。だいぶ違う?あら、そう。

    その「イカ天」の影響で自分たちで曲作って作詞して、いつか出演するんだって頑張ってたのよ。もちろん応募すらせずにその番組も終わっちゃうんだけどね。

    そんなオリジナル曲をそのままライブとか学園祭で人に聴かせてたんだもんな。穴があったら入りたい気分だよ、今は。

    曲のクオリティーはそれなりに高かったと思うんだ(ホント?)。でも作詞がね、これがすんごく難しい。歌詞考えてても、こっぱずかしいんだ、これが。たぶんBOOWYとかの影響だと思うんだけどさ、基本は日本語の歌詞なんだけど、やたら歌詞に英単語が混じるんだよね。「揺れる心のMotion」とか、「何のあてもなくTurn on TV」とか......。

    キャーキャー!恥ずかしいっ!

    何の歌なんだっつーの。ふつうに「テレビつける」って言えってーの!

    あー、書いてて汗かいたわ。ふーっ!

    (おわり)

    2011年3月23日水曜日

    021:ボクラの音楽!の巻#7

    大学受験が無事終わり、晴れて大学生になると、テニスサークルやイベントサークルの新歓コンパに行きまくりつつ(しばらくはタダ同然で酒飲めるじゃない?)、所期の目的どおりに早々に軽音楽部に籍を置いた。

    もちろんバンド組むんならギターやりたかったんだけど、初対面のギターやってる先輩に「お前の指はカブト虫の幼虫みたいに太いから無理だっ!」とヒドいこと言われてさ。確かに太くてコードちゃんと押さえらんないんだけどね、今でも。

    そんな先輩も一目置くような、すんげぇギター上手いヤツが同級生にいたりして、こりゃあギタリストで一歩抜きんでるのは無理だと、マッハで、いや、光の速さで諦めた。人間諦めが肝心だから。

    そのギターの同級生といつもつるんでいる同級生のベーシストもいて、またこいつも超絶上手いんだ。

    でも何か楽器やりたいじゃない。初心者だから弦がギターよりも2本少ない4本しかなくて、基本的に単音でいいベースなんて持ってこいだと思ったんだよ。なけなしのバイト代でベース買って一生懸命練習したよ。好きな曲のスコア買ってさ。

    けど、甘かったね。弦が少ないから簡単ってのが、素人の浅はかさ。難しいんだよ、リズム隊は。己のリズム感のなさに愕然としたね。メトロノーム買って基礎的で地道な練習繰り返して、その後に独特のグルーヴ感を養わなきゃならんのさ。時間がかかるよね、何事もその道を究め、技を収得しようとするにはさ。簡単にはいかないさ、世の中なんて。

    そんな上手い奴らが同級生にいて、「いつか一緒にバンドやれたらなぁ」なんて思ってたけど、大学デビューの素人なんか相手にしちゃもらえないだろうとハナから消極的になって、しばらくは声もかけられずにいた。

    たくさん入った同級生の中で手薄なパートはドラムとボーカルだった。

    女の子はみんなキーボードかボーカルでダブつき気味だったんだけど、男のボーカルがいなかった事もあるし、小学校3年生以来スティック握ったことなかったから、とりあえずドラムでも勝負できそうにない。ここは手薄なところ狙っていこうと、結局最初に組んだバンドではボーカルやることにしたんだ。高校の時からバイト先の店長とカラオケスナック行って、まだレーザーディスクだったカラオケで鍛えてたしね。「釜山港へ帰れ」が十八番だったんだよ。

    え?ロックじゃないって?いやいや、心はいつもRock'n Rollだったよ。コブシが転がる岩のようにコロコロ転がってたんだ。

    うまいね、どーも。うまくねーか。

    最初は、素人にせっかく生えだした毛をわざわざむしっちゃったような、そんな下手クソだらけのメンバーでバンド組んだんだよ。メンバーのほとんどが初心者の、サザンオールスターズのコピーバンドだった。ホントは尾崎豊をやりたかったんだけど、メンバー全員の猛反対にあって諦めた。宗教的に迫害されてたってことね。宗教弾圧だな。違うか。

    バンドでは「Miss Brandnew Day」とか「いなせなロコモーション」とか「TARAKO」のコピーやってたんじゃなかったかな。

    ドラムの一学年上の先輩だけは上手かったんだけど、いつか愛想尽かされるんじゃないかとハラハラだった。力量が圧倒的に不足してて、夏の学園祭には恥ずかしくて出られなかった。本番の学園祭数日間は裏方に徹しましたよ、トホホ。

    夏合宿で先輩が合宿限定の企画バンドを組むことになって、そっちのバンドのボーカルにってボクも参加させていただけることになった。SuperBadのコピーバンドだった。すごいマイナーなバンドなんで知ってる人いないかもしれないけど。

    夏合宿限定の暇つぶしに作ったバンドだったんだけど、ボク以外は全員上級生だった。ボクの指をカブト虫の幼虫って言った先輩(根に持ってる)がドラムだった。期間限定の遊びだったはずなのに、気合いの入り方から違ってね。周りのメンバーの演奏が上手いと、歌っててこんなに気持ちいいもんなのか?ってなくらいノリノリでシャウトしてた。「アーォッ!」とか「クッコーン!」とか。「トトトトトンガレ〜♪ もっとトンガレ〜!」ですよ。わかるかなぁ〜?わかんねぇだろなぁ〜。マイナー過ぎて。

    軽音楽部の夏合宿っていっても、練習スタジオがたくさんある宿が河口湖にあって、そこに缶詰めで秋の学園祭に向けた練習するだけなんだけどね。朝から晩まで酒飲みながら練習してダラダラ過ごすの。ローテーション組んでスタジオに出たり入ったり。

    育ち盛りだから腹が減ってね。三食まともに食べても、まだ食べたりなくてさ。河口湖の深夜のコンビニの弁当の仕入れ時間まで覚えたからね。いつ寝てたんだ?あんま寝ないで、でもダラダラと時間を潰してたんだよな。

    夏の合宿だから最終日の前夜にはみんなで花火やったりしてさ。青春だね。ロケット花火を先輩に向けて放ったり、先輩の足元にネズミ花火置いて逃げたりしてたっけ。

    ふつうの新入生は大人しくしてるもんらしいんだけど、なぜかボクひとり目上の人たちにやたらと絡みたがってはね。ふだんは怖いと思っている先輩たちにもちょっかいばっかり出してた。

    イタズラしたお詫びに、ドラゴンっていう花火を口にくわえて「ゴジラ」って芸をやったり。幼かったけど楽しかったなぁ。バンド全然関係ないけどね。

    だから音楽的にではなくて、別の意味で周りから一目置かれるようになったよ。「アイツはちょっとオカシイ」ってね。

    いかれポンチ君だったな、あの頃も。

    (おわり)

    2011年3月22日火曜日

    020:ボクラの音楽!の巻#6

    中学に入ると男性アイドルの曲なんて聴かなくなったねぇ。

    レンタルレコード店が出始め、ヒットチャートのシングル曲じゃなくて、お気に入りのアーティストのアルバムを聴くようになった。オフコースとかオフコースとかオフコースとかを聴いていた。

    なんでオフコースだったのかよくわかんないんだけど、友達の兄ちゃんがハマってた影響なんだよな、たぶん。

    売れたシングルはもちろん、アルバムに入ってるだけのシングルカットされてない名曲の数々に圧倒されてね。

    今でこそ有名になっちゃったけど、「言葉にできない」とか「一億の夜を越えて」なんてよかったよなぁ。古い曲だけど「秋の気配」もいいね。

    別に暗い少年だったわけじゃないのよ、ホントに。

    そんな中坊はマセガキだから、調子こいて洋楽なんかも聞き始めるんだ。

    前にも書いたけど、「小林克也のベストヒットUSA」に出てくるMTV見たさに夜更かししてさ。JOURNY「SEPARATE WAYS」を何度も何度も繰り返し聴いていた。大きくなったらStieve Perryになりたいと本気で思っていたよ、あの頃は。

    YES「Lonely Heart」も何度も繰り返し聴いたなぁ。あれ?これは高校の頃か?まぁいいや。

    あとASIA「Don't Cry」とかSTIX「Mr.Robot」とか。

    Michael JacksonとかHall&Oatesもよく聴いていたのはこの頃だな。Nena「99luft Balons」が流行ったのもこの頃か?Culture Clubとか、懐かしいね。

    80年代はボクらの世代に取って洋楽の宝庫だもんな。同じ世代のヤツらがCMのディレクターやってんのか、一時期はCMソングでかかりまくってたもんね。

    中学の後半から日本語じゃない(ここがポイント)LOUDNESSを聴くようになってから、より一層ハードな方向性を求めるようになるんだけど、一方で思春期の絶頂期を迎えていたので、ようやく女性アイドルにも興味深々だってことを公言できるようになってね。ムフフ♡

    当時はアイドル大豊作時代だったけど、歌の上手さで選んだ中森明菜ばかり聴いていた。可愛かったしね。今でいうツンデレの先駆けなのかな?初期の頃のアルバムはほとんど買って持ってたっけ。お小遣い貯めてLPレコードを買いましたよ。

    高校に入ると洋楽もアメリカのハードロックに固定化された。

    例えばRATTとかNight Rangerとかを聴きながら、でも、尾崎豊浜田省吾も聴いたりした。

    尾崎には可笑しいくらいハマってたね。尾崎教の信者だったもんね、しばらく。

    ちょうど地元に尾崎豊の実家があってさ。尾崎のお母さんが市のカルチャーセンターに通ってるっていうから、そこに通ってる知り合いのお母さんに頼んで、ファンレター渡してもらったりした。期待してなかったのに、サイン色紙がかえってきたんだよ。いまでも持ってる。サインと一緒に「Try your best」って書いてあった。「Do your best」じゃないとこがスゲーって思ったよ。「ただやるんじゃなくて、やらされるんでもなくて、自らやってやろうって思ってやらなきゃ、ダメなんだっ!」って曲解してね。思い込みが激しかったからなぁ、多感なお年頃だから。あははは。

    でもね、オンタイムで聴いてた当時、盗んだバイクで走り出さなかったし、夜の校舎窓ガラス壊して回ったりはしなかったよ。行儀よく真面目なんてできやしなかったけど。バーガーショップに駆け込んでポテトをコーラで流し込んだりはよくしてたな。わかるかなぁ〜?わかっちゃうよなぁ〜、たぶん。

    尾崎はあまりにも聞き込みすぎて、いまだに初期のアルバム三部作は一曲目から順番間違えずに歌詞見ないで歌えると思うよ。工場のラインで働いてたとき、仕事に慣れてきてあまりにも暇だったから、延々と頭の中でリピートしてたもんね。ちょうど亡くなった年だったな。

    会社の寮で朝飯食った後に何気にスポーツ新聞に目をやると、尾崎豊の訃報が大々的に一面に掲載されててね。もちろん自分の目をまずは疑ったんだけど、それも虚しい行為でさ。ちゃんと仕事にも行ったし、その時は呆然自失したけど泣きはしなかったんだよな。

    築地本願寺でのファンも参列できる葬儀には行かなかったよ。会社は休みだったんだけど、雨だったし。

    その後のゴールデンウィーク中に、当時つきあってた彼女と河川敷に停めた車の中でアルバムを繰り返し繰り返し聴いてた時だったかな、大声で唄いながらなんだか泣けてきちゃってね。彼女の胸に顔を埋めて泣いたっけ。この件で泣いたのはその時だけだったな。

    30歳をすぎた頃かな。亡くなった一時期の騒ぎも下火になってきた頃、「あぁ尾崎の歳をとっくに追い越しちゃったんだなぁ」って感慨にふけると同時に、「何で尾崎豊じゃなきゃ駄目だったんだろう?」ってことを考えたことあるんだよね。十代のカリスマ・代弁者だったんだろうけど、冷静に振り返ると晩年はわがままなナルシストだったんじゃない?

    十代の頃に作った曲は、十代だったボクらの心にすんごく響いたんだけど、その後、あの熱い頃の歌以上の傑作は生まれてないと思うんだ。早過ぎた天才、夭折ってのがぴったりきちゃうんだよな、ボクの中ではね。お気に召さなかったらゴメンね。

    話は高校生の頃に戻るね。

    高校の頃、同級生の中にはバンドやり始めるヤツもいて、猫も杓子もBOOWYのコピーバンドをやってた。金曜日の深夜に始まった、渡辺徹と山田邦子の「いきなりフライデーナイト」のオープニングで「Justy」がかかったのがブームの始まりだったような気がする。

    当然ながらブームに便乗してBOOWYも聴きまくりましたよ。「B Blue」「Cloudy Heart」「Image Down」とかね。「ハイウェイに乗る前に」なんて友達とハモってたもんな、教室で。布袋のコーラスの真似して遊んだりね。低い声で「Under the Moonlight〜♪」なんてね。これ、「Only you」のBメロの辺りね。

    ボクもホントはバンドやりたかったんだけど、金もなかったし、高校の授業終わったら予備校にも真面目に通ってたから、大学受験が終わるまではとバンドやるのは我慢した。我慢してる間にBOOWYは解散しちゃうんだけどね。トホホ。

    その頃何やってたかって?最初は運動系の部活だったんだけど、一度怪我して高校二年生の途中で引退してね。それから「帰宅部ドラマ班」と称した、『学校終わったらすぐ帰って4時から日テレの「太陽にほえろ!」の再放送を見るのが主な活動内容の部』に所属してたよ......。

    そう、そんな部活なんてない。ただの帰宅部。何もせずダラダラ過ごしてただけなんだ。鬱屈した青春の憤りを内に秘めつつね(ウソ)。

    それが大学生になって爆発することになるんだけど、その話は次回で。

    (おわり)

    2011年3月21日月曜日

    019:ボクラの音楽!の巻#5

    今度は純粋に音楽に関するお話でもしてみますか。過去の話と多少ダブるけど、ゴメンよ。

    物心がついて最初に音楽に触れたのは、幼稚園の年長の時だな。

    母親の趣味で、本人(ボク)がやりたいと言ったわけではないのに、突然ヤマハのオルガン教室に通うことになった。周りは女の子ばかりで男はボク1人。いま考えるとパラダイス以外の何物でもないんだけど、その年頃だと恥ずかしいだけでね。

    だから乗り気じゃなかった。友達ができる訳じゃないし、ホントは鍵盤叩きたかった訳じゃないし、才能あるはずないからあまり上達しないし。男の子1人ってこともあって発表会では大ダイコやらされた。オルガン全然関係ねぇー!

    それでも2年間きちんと勤め上げて、次のエレクトーンにステップアップすることになった。ここが辞め時だと思ったんだけど、母親が乗り気だったから仕方なく従った。なんて空気の読める小学2年生。エラいぞ!ボク!!

    エレクトーンも極めるとスゴい事になるんだけど、両手だけでも大変なのに足でも鍵盤踏まなきゃなんなくて、それはそれは難しかった。また男は1人。発表会ではドラムを担当させていただきました。ホント、何を習いに行ってたんだかわからん。

    それでも、一応エレクトーンの検定試験みたいのがあって、グレード何級だったかを取った記憶がある。この時、小学校3年生だった。

    子どもの時ってあんまりクラシックとか興味持てなくない?

    だからオルガンもエレクトーンも演奏すること自体はそんなに嫌いではなかったんだけど、演奏する楽曲が面白くなくてね。次はピアノって母親に言われたんだけど丁重にお断りしました。

    ただ単に辞めるって言うと説得力ないから、カラダを動かすスポーツをやりたいっつって男の子らしいところをアピールしてね。ここで辞めました。ホントは後悔することになんだけどね。もうちょっとちゃんとやっときゃ後で役にたったんだけどな。

    ここで一旦、演奏からは離れることになって、もっぱら音楽は聴くものになっていったのさ。

    最初は特撮番組の主題歌とかアニメソングのレコードを聴いてばかりいたんだけど、小学校も高学年になるとマセてきて、芸能人とかアイドルとか歌謡曲に興味持つようになるじゃない。

    オルガンとかエレクトーンで演奏するクラシック音楽への反動もあって、家ではオヤジがよくかけていた石原裕次郎とか内山田裕とクールファイブのアルバムを一緒に聴いたりしてた。渋いっしょ(笑)。

    夜のヒットスタジオとかザ・ベストテンとかトップテンとかをTVで観るようになったりしたのもこの頃ね。

    オヤジは専ら演歌目当て。五木ひろしとか八代亜紀ね。

    ボクは西城秀樹とか田原俊彦とか近藤雅彦などの男性アイドル目当て。だって小学生だから女性アイドルの松田聖子河合なお子柏原芳恵なんかを好きだって言えないんだよね。なんか恥ずかしくてさ。

    一応聴いてはいたんだけどね。

    でも、今になって冷静に振り返ると、聖子ちゃんよりも河合なお子や柏原芳恵が好きだったのは、オッパイ大きかったからだな、たぶん……。

    長渕剛がまだガリガリで上下ジーンズの衣装でフォークっぽいのを歌っていたっけ。「順子」とか「グッバイ青春」とか。今の長渕からは想像できないだろうな。いまじゃ身体だけみたらジュニアヘビー級にした蝶野だもんな。ファンの人がいたらゴメンよ。

    ニューミュージックも流行りだした頃だったね。

    ユーミンとか中島みゆきとか。意味も分からず「悪女」とか聴いてたし、ばんばひろふみの「幸子」って暗い歌もよく聴いたな。オフコースの「さよなら」とかさ。

    フォーク崩れのミュージシャンが多かったんだよね。CHAGE&ASKAなんかも「ひとり咲き」「男と女」「エピローグ」なんて曲はフォークっぽかったからなぁ。

    サザンオールスターズも出だした頃かな。子ども心に衝撃的だったよ。上半身裸でベストテンで大騒ぎしてんだもん。歌詞も訳わからんし。車でカセットかけると、よくオヤジが文句言ってたよ。「何言ってんのかわからんっ!」てね。そんなところがまた良かったりするんだよね。「ふぞろいの林檎たち」はまだ子どもだったから、見てませんでしたよ。「いとしのエリー」や「栞のテーマ」だっけ。

    まだ小学生だからラジオでエアチェックしてカセットに録音して、そんなのを聴いてたんすよ。ずーっと。

    (おわり)

    2011年3月20日日曜日

    018:ボクラの音楽!の巻#4

    そしていよいよ現代に近づいてまいりました、ネットWalkmanの登場です!いや、メモリータイプWalkmanとも言うのかな。

    PCが必須なんだけど、CDから曲をリッピングしてAtrak3という形式のファイルに圧縮し、それを転送するっていう、今じゃ当たり前の方法で外に持ち出して音楽三昧さ。

    これまでの流れで、音楽に関してはWalkman中心で生活しちゃってきているから自然にメモリータイプの音楽プレーヤーもWalkmanを選んじゃったんだけど、ホントはいろんな選択肢があったんだよね。まさかiPhoneなんて製品が出るとは思ってなかったから音楽しか聞けないハードディスクの入った重たい初期のiPodを選ぶ理由はなかったし、その他のMP3プレーヤーもあんまり眼中になかった。カッコ悪かったし。

    だから汎用性のないAtrac3とかAtrac3plusなんていう形式のファイルにどうしてもこだわっちゃったんだな。実際に、圧縮率の割には音の劣化も少なくてファイルサイズも小さいから今でも十分使えているしね。

    今のWalkmanは記憶容量が64GBあって、7000曲の音楽とトータル100時間以上の録画したワンセグ入れててもまだ余裕ある。ホントに。ただ他では使えない汎用性がないファイル形式なのが残念。

    一度汎用性のないファイル形式選んじゃうと後戻りできないんだよね。数年前にiPhoneと出会って、音楽も聴けるってんでiTunesにCD取り込んで聴いてみたりした時期もあったんだけどさ。しばらくしてまたWalkmanに回帰しちゃったんだ。

    一旦は過去の莫大な音楽資産を捨てる気になってはいたものの、聴きたい曲のためにCD借りなおしたりiTunesに取り込まなきゃならない事に疲れてたし、純正イヤフォンの性能のせいもあるんだろうけど音は好みじゃないし、あとそもそもiPhoneは別用途にも使うから電池が全然持たないし......。

    んっ?!

    おぉ〜、ここでようやく本題にたどり着いた。

    そう、そうなんだよ。iPhoneで何でもできるんだけど、電池が持たないって話しをしたかったんだ。

    随分となげぇ〜前振りだったなぁ。あははは。

    iPhoneに限らないんだけど、携帯電話っていう本来は電話機のはずのものに音楽プレーヤーやゲーム機やPC紛いの機能やらといろんな用途の役割を持たせちゃうと、本来の機能である電話をしたいときに電池がなくなりかけてたりするんだよ。iPhoneでもTwitterやったりネット見たりを音楽聴きながらやってると異様に電池の消費が早くない?カメラやメールくらいだったらそれほどでもないんだろうけどさ。

    だからiPhoneが最も得意とするものではない機能は、他の機器で事足りる場合には別の機材を用意して役割を分散することにしたっつーわけさ。

    音楽と録画した番組はWalkmanの方がボクには向いてるってこと。音質もいいし、ノイズキャンセルだとかイコライザーとかついてて好みの音も作れるし、なにせ慣れてるし。別にWalkmanの電池が切れたってあまり支障はなさそうだし。

    iPhoneは通信できるネットへの入り口をコンパクトにした魔法の小箱。ただそれだけだけど、音楽や映像以外のいろんなことができる存在であればいいのさ。

    今回、最後は全然音楽じゃない話になっちゃったな。しっけい失敬。

    そんじゃあ次回からは純粋に音楽の話なんぞを。なんて、予告してみたりして。

    (おわり)

    2011年3月19日土曜日

    017:ボクラの音楽!の巻#3

    そんなわけで、かなり間があいてしまったけれど、以前書いていた音楽だかプレーヤーだかバッテリーだかの話の続き。

    レコードの時代が終焉を迎えた80年代後半、次に台頭してきたのがCD Walkman

    カセットのWalkmanに比べて、大きさはデカくて丸くなっちゃった。でも曲の頭出しや巻き戻しの手間がいらなくなったのが良かった。カセットの時も曲と曲の無音部分を検知して頭出しとか出来たんだけど、物理的にテープを巻く構造だから時間がかかってね。

    当時、学生の時にバンド組んでたボクにとっては、何度も繰り返して同じ曲を聴かなきゃならない「耳コピ」には、CDっていうメディアは欠かせない機材の一つになっていた。

    唯一のネックはCDそのものを購入しなきゃならなかったことかな。

    まだPCでリッピングとかコピーなんかできなかったし、著作権そのものもこれからウルサくなっていく時代の初期だった。もっぱら聴くのはバンドでやるロックの洋楽中心だったから、輸入盤が安くて助かったけどね。

    Living ColourとかStevie Salas ColorcodeとかDan Leed NetworkとかExtremeとかさ。Guitar Magazineにスコアが載ってる新しいバンドを見つけてきては、CD買ってきて、聴きまくって、バンドでやったりしてた。ちょいマイナーだから、たぶん知らないでしょ。ははは。

    それでも金がなくてCD買えないときはレンタルCDを借りてきてまだテープに落として聴いてたはず。最初に買った車にもまだカセットデッキしかついてなかったからなぁ。お気に入りの洋楽のバラードばっか集めて詰め込んだマイベストテープ作って、当時の彼女に散々聴かせたもんさ。迷惑な話だけどね。

    カセットの時代が終わりを迎えたのは、MDが台頭してきた頃だな。

    既に社会人になってたと思う。ストレス解消のために就職後もたまたま東京に残ったメンバーで遊びでバンド続けてたとき、録再型のMD Walkmanを買って使ってた。

    今でもMDは沢山残ってるけど、要はレコード→カセットの流れをCD→MDに置き換えたんだよね。ダビング時間も大幅に短縮されて、ワンタッチでOKだった。後に80分のMDに4倍も入る規格も出来たし、たくさん曲を入れて通勤で音楽聴いてた。MDは好きな曲だけを選んで録音できるってところがカセットと同じで使い勝手で、やっぱCDと比べたらコンパクトで扱いやすかった。

    当時はまだ半角カナか英数字のみだったけど、曲名やアルバム名も入れられたのが新鮮だったなぁ。わざわざ曲名とか歌手名をIndexとして書かなくてもよかったからね。その分、文字の入力が大変になったけど、汚い自分の字じゃないから。MDはあまりメジャーなメディアにはなれなかったかもしれない規格だけど、ボクはよく使ったし、実は未だに車のデッキで使ってたりするし、好きなメディアだったんだ。

    ところで……。

    休みの日にこれ続けるの難しいね。

    明日は落とすかも知れない、と最初から言い訳しとこう。ははは。

    (おわり)

    2011年3月18日金曜日

    016:そろそろ趣向を変えてみようと思う。

    最近は、シリアスながらもユーモア溢れる内容や、ボクの人となりが表れる人情味あふれた話しが多かった(ふつう自分で言わない)けど、ひとつ大きな問題が生じていることに気がついた。

    これさ、毎回毎回長くねぇ?

    最初は一回につき1000文字程度を目安に毎日やってみようかなんて考えてたんだけど、ここ数回はその倍の2000文字、ヒドいときは4000文字オーバーなんて時もあったかんね。

    勢いづくと止まんないっていうかさ、調子に乗っちゃうと何処までも突っ走るタイプってヤツ?

    作文が苦手で400字詰め原稿用紙がなかなか埋まらなくて困ってた頃からは想像もつかないくらい、文章長くなっちゃったんだよね。まとめるのが下手です、はい。

    震災のストレスに負けない方法 : ライフハッカー[日本版]

    今こそ隣人に対して寛大になろう:日経ビジネスオンライン

    これらを読むと、知らぬ間にストレスため込んでて、はけ口を探してたんだなって思う。

    たくさん書くことで、ストレス解消になってたんだなって。文章が長くなればなるほど粗も目立つようになるし、かといって表現を端折ると伝わらなくなるかもって心配になるし。悪循環の末に修飾語や形容詞が多くなって、ドンドンドンドン長くなっちゃうんだよね。

    そういう意味じゃ意外と気を使いつつ書いてたんだと、ストレス溜め込む原因になってたんじゃないかって思う一方で、意外と本人はまだ楽しんでやってるんだよね。でも、毎回長い文章読まされる方はたまったもんじゃないよな。うん、わかってる。

    これでも一応ATOK Padで下書きして、誤字脱字を修正して、句読点の位置や段落変えて調整したりしてんのよ。掲載後も見映えチェックしたりしてさ。タグもつけたりして。それなりに推敲してんの。

    だけど完成度が低くて、あとでガックリしたりするんだよね。前回なんかPCで調整しつつやってたら、知らぬうちに余計なhtmlタグがついてて、何度も再更新しなきゃなんなかったりしてさ。まぁ、それも含めて楽しいんだけどさ。

    突然の大きな自然災害があったから途中で「本日は内容の一部を変更してお送りしてます」ってな感じになってきてたけど、日記風だと会社や家族の話がどうしても多くなりがちで、グチっぽくもなるからいただけないんだよな。企業機密や個人情報をダダ漏れにするわけにもいかないから、書きたいのにそれほど詳細には書けなかったりして、フラストレーションも溜まるのよ。

    だから、そろそろ本来の路線に戻そうかと思ってる。

    また何か突発的な事象が起これば別だけど、まだ途中の話もあるし、別のテーマも用意してるからね。書き終えてるネタも数回分ストックしてたりして、結構真面目にやってんのよ、実は。

    というわけで、次回からは「008:ボクラの音楽!の巻#2」の続きの#3にしようかと思うんだけど、どうかね?どうなんだろうね?

    ニュースも地震関連ばかりだったし、そろそろ趣向を元に戻してもいいんじゃない?

    ......いいよな。うん、そうしよう。

    やっぱり、自分が幸せだと感じる状況にないと、他人を幸せにはできないと思うんだよね。無理して自己犠牲を払う必要なんてないのよ。

    それが日本人の美徳なのかもしれないんだけど、思いやりや心遣いなんて、ある程度の余裕がないとできないはずなんだよね。

    だから己の信念に基づいて、他人の言うことなんてそれほど気にせずに、自分のペースで出来ることを出来そうなときにやればいいんじゃないかな?って思うんだ。それがRock'n Rollなんだと思うよ。世の中きれいごとばかりじゃやってらんないからね。

    無理しちゃだめだ。

    無茶してもだめなんだ。

    ......何か説教くさくなってきちゃったな。


    今日嬉しかったこと。毎日律儀に更新してるこのブログもどき、見てくれている人に面白いって直接いってもらえた事。

    こんな事ばかり書いてていいんかなぁーって迷いが生じてたんだけど、やってる意味が少しでもあるって確認できたことが大きかった。これだけでどんぶり飯三杯はいけるなって思ったよ。ありがとう。

    それでは、次回からはいつもどおり(っていうほどの回数ではないけれど)でお送りいたします。

    どうぞご期待ください。

    (おわり)

    2011年3月17日木曜日

    015:【記録】2011/03/17 パニックがいっぱい

    今日こそネタはないだろうと思ってたんだけど、またこのシリーズの続き。

    すまんね、ホント。


    本日の輪番制計画停電グループ4は18:30から停電予定だったので、朝は余裕で遅寝したかったのだが、業務の都合で早出しなければならなかった。

    家族を起こさないように一人朝5時に起きる。電車の運行は気にならなくなりつつあるが、昨夜から寒いので電力消費量が心配だ。TVでも今日の計画停電は確実に実施されるだろうことを伝えていた。

    会社では午前中のうちに通常業務の全てをほぼ終え、午後からは震災関連の業務。

    こんな事があったから職場の緊急連絡網も再度見直しをしておかねばならない。今回の地震発生時にはメールの通信手段としての有用性がかなり評価を上げていることから、震災前は家の固定電話と携帯電話の番号しか会社に届け出ていなかった者にも声をかけてアドレスを教えてもらうことにした。

    どこぞの銀行のシステムが数日前からトラブっているらしく、ウチの会社にもお詫びと今後の対応のご報告ということで営業の方がいらした。「こんな時に申し訳ございません」ってのが枕詞になっている。いろいろ対策を打っているが万が一のこともあるのでご迷惑をお掛けするかもしれない、って言われても何て返せばいいのだろう。励ましの言葉の一つもかけて上げたくなったが、それもどうかと思うので「とにかく頑張ってください」としか言いようがなかった。

    経済産業大臣だか官房長官だかが会見で、今日の電力消費量の状況では突然の大規模停電が起きる可能性があると言っていたらしい。輪番制計画停電もグループの一部ではなく全戸対象で計画停電を実施することはほぼ決定的らしいが、それをしたとしても突然の大規模停電のリスクがあるとのこと。

    どこの会社も一緒だとは思うが、ウチの会社でも早々に帰宅許可が出た。東京駅を見下ろすと、既に東海道線ホームには人だかりが。東京駅に向かう人も続々と歩いている。また帰宅ラッシュになりそうだな。きっと殺人的な混雑になるに違いない。軽いパニックが都会でも起こっている。

    この間の土曜日のような満員電車に乗るのはもうこりごりだった。後輩が「自転車置いてあるんだったら乗って帰ればいいんじゃないすか?」と言ってきたので、「あぁそうそう、オレ自転車置いてあるんだった......っておーい!これから日が暮れて寒さ増すっつーのに、壊れた自転車乗って帰れるかっってんだ!」と返しておいた。

    ここは慌てず定時までは会社にいるか、と思ったそんな矢先、システム部門から電話が入った。どうもウチのシステムもトラブったらしい。

    今日行った処理のプログラムが一世代古かったらしく、誤ったデータ更新をした可能性があると。実は朝一番で一部のデータがおかしいと同僚が気づき電話で確認していたのだが、今日午後の処理で解消されるとその時は言っていたのがシステム部門。実際に午後の処理を回してみたらより一層の事態となったらしく、慌てて連絡してきたという。

    うそ〜ん!だから言ったじゃ〜ん。

    とにかく影響範囲とリカバリー方法を調べてみてくれと伝え、電話を切った。相手はこちらに対するすまない気持ちで一杯だったのか、かなりパニクっていた。

    これでラッシュが解消されようが何しようが、すぐには帰れなくなった。

    そろそろ家のほうでは計画停電の時間が迫っていた。とりあえず携帯で家に電話しようとしたけど繋がらない。帰宅パニックでまた混雑しているのかな?

    仕方がないので会社の固定電話から家の固定電話へ。繋がった。カミさん曰く、既に風呂も夕食も終え、布団も敷いて停電に備えているという。あと10分くらいで停電だね。オレまだ帰れないけど子供たちよろし......、で切れた。ブチッと切れた。まだ18:22。オレ何かカミさんの気に障ること言ったか?と思ったら携帯にメールが入り、停電したとのことだった。予告より早いじゃねーか。どこも慌ててんだな。

    やることといったら連絡を待つことだけ。タバコ吸いに喫煙室に行ったり、応接室でNHKのニュース見たりして時間を潰す。30分くらい後に連絡が来た。影響範囲はそれほどでもない、大元のデータを入れ直せば後続処理のリランを行うだけで大丈夫。だが大規模停電があるかもしれないから、作業の途中で落ちるとどうなるかわからない、という主旨の内容を伝えられた。それじゃあ今日はデータの修復までにしておいて、日数的にまだ余裕があるからリランは明日にでも実施しますか、という主旨の内容を伝えた。一応データ修復作業が済むまで待機することになった。

    またカミさんからメール。暇だそうだ。電池で動くポータブルDVDがあったらいいのにと言うので、Amazonで調べてやった。ワンセグ付きでも1万円くらいで買える、聞いたことのないメーカーのポータブルDVDプレーヤーがあったので教えてやると、すぐに返事が帰ってきて「それ今見てた」とある。そうか、停電に備えてiPadを家に置いてきたんだっけ。そんじゃiPadで暇潰してろや、と思ったが、メールは返さないでおいた。

    待てど暮らせどシステム部門からの連絡はこない。東京駅のホームを見ると、既に閑散としている。一時的な帰宅パニックは治まったようだ。あまりにも人が少ないので電車の運行が取りやめになったと思うほどだ。そんなことはしないでくれ。ボクが帰る頃までは動いててくれよな......。


    んで、いまここ。

    まだ会社にいる。

    まだ作業完了の連絡はない。

    いままで会社のメールでこの文章を打ってた。これを送ればブログ更新完了だ。こんだけの量の文章打つほど暇だったってわけだ。

    たぶんそろそろ帰れんだろうなぁ。たぶん。

    それにしても、待つだけなのはツライね。恋と一緒だ。なんのこっちゃ。

    帰った頃には停電終わってるといいな。終わってんだろうな。大規模停電回避できたって載ってたし。

    晩飯食べてないから腹減ったな。今日は昨日のカレーの残りかな。楽しみだな。

    あーあ、早く帰りてぇなぁ。

    (おわり)

    2011年3月16日水曜日

    014:【記録】2011/03/16 シンドローム?

    まず最初に。

    交通機関の運行状況もほぼ安定し、以前と変わらぬ生活リズムに近づきつつある(生活の中身はだいぶ変わったけど)ので、そろそろこの記録シリーズも終わりにしようかと思っていたんだけど、ネタになりそうなトピックスがまだ多少あるので、今日も続けようと思う。しばらくお付き合い下さい。


    今日のグループ4の計画停電は朝一番の6:20から予定されていたので、いつもより30分早い5:30に起きた。

    まず身支度を整え、カミさんが用意してくれた朝食を食べながらTVでニュースを見る。

    昨晩22:30過ぎに発生した静岡県富士宮市を震源地とした地震の続報も気になるところだが、まずは計画停電が実施されるのかどうかと、電車の運行状況を確認したかった。

    通勤に使う京浜東北線は「通常運行」となっていた。間引きもせず、10割フル稼働で動いているらしい。劇的な改善。とりあえず通勤の心配はなさそうだ。

    計画停電は実施されるともされないとも確実な情報がない。

    今日は寒くなるので電力消費量が増えるから実施は確実と言っているのだが、ボクら家族の住むこの地区で実施されるのかが判らない。PCで東電のホームページを見るが、確証を得られる情報は皆無。時間までヤキモキしながら待つしかない。

    ウチのマンションはポンプで水を上階に汲み上げているので、停電になると水道もトイレも使えなくなることは管理会社が配布した通知で判っていた。すでに風呂桶には水を張っているので当面は問題なし。

    だが、開始時刻になっても、開始時刻から30分経過しても、停電が始まる気配はなかった。そろそろ家を出なればならない時間になるので、会社へと向かう。

    相変わらず朝から震災対応の仕事でバタバタとする。トリッキーな事はせず、確実で着実な方法を取らないと、現地は混乱する一方だ。

    慎重に、でも迅速にあらゆる事を取り決めねばならないので、神経がいつも以上にすり減るのも仕方がない。自然とタバコの本数が増える。

    午後にはまた地震があった。今度は千葉が震源地らしい。一体全体どうなってるんだ。

    家の状況も気になったので、喫煙ルームで一服しつつ、携帯でメールを確認。カミさんから「結局停電はなかったけど、いまの地震は結構揺れて怖かった」とメールで報告があった。停電にしろおさまらない余震にしろ、いろいろと苛々することばかりだけど、結果的には停電ないし地震も大したことなくてよかったね、と返事を返す。

    それに被せるようにまたカミさんからメール。

    なんでも、ご近所の奥さんが言うには「関東は放射能汚染が怖いから、子供を連れて地方にある実家に避難する」と言ってるらしい。「良かったらあなたたちもどう?」と誘われてるという。

    出た。

    「ナクナルカモシレナイ症候群」の次は「ヒバクスルカモシレナイ症候群」だ。

    よく出るな症候群、ここんところ。

    昨晩の地震関連報道で福島第一原発で起きる数々のトラブルで周辺住民の避難のニュースが長く扱われていて、その周辺住民の人たちが気をつけなければならないことをおどろおどろしく淡々と流す画面をみつつ、Twitterで珍しく

    「周囲20〜30km圏内の人たちが注意しなければならないことを、何の前置きもなしに日本全国に垂れ流すこの報道の姿勢は何なのか?」
    といった真面目なpostをしたのだが、やはりあれを見た普通の人は「危ない!危険だ!」って思ってしまうんだろうな。無理もない。

    昨晩カミさんにはテレビ見ながら不機嫌そうに早口で解説したのだが、改めて説明しなきゃならんのか。ふぅ〜、疲れる。

    ボクは文系出身で、生理的に合いそうもない高校の先生と出会って以来、物理が大嫌いになってしまった。だが、放射能汚染に関して調べ物をするには、そんな事は言ってられない。放射線量の知識を少しでも身につけようとネットで情報を漁ってみる。

    「ミリシーベルト」「マイクロシーベルト」とはどんな単位なのか、どのくらいから危険なのか?放射線量計測単位のまとめ - GIGAZINE

    こんな記事を読んでみたんだが、前半部分は役に立つものの、後半で出てくる「仕事量」だとか「ジュール」だとかはやはり物理っぽくて解りづらい。書いた人には申し訳ないけど。

    「シーベルト」の意味を知っていますか?--Newton、記事を無料公開 - CNET Japan

    これは非常にわかりやすく解説してあっていい感じだった。3年前くらいの記事だってさ。無料で公開。やるなNewton。

    他にも、ニュース記事などで実際に昨日都内や埼玉で計測された数値を拾い集める。これらを使って説明するしかない。


    まずは単位の話から。

    報道ではマイクロシーベルトミリシーベルトが併用して使われているが、この関係性を理解しないといけないとGIGAZINEにも書いてあった。

    話は単純で「1ミリシーベルト=1,000マイクロシーベルト」ということ。TVなどではあまり注釈がつかないものの、使われている数値はすべて1時間当たりに浴びる量を示しているらしい。

    福島第一原発で最初の爆発が起きた際に計測された数値が「400マイクロシーベルト/時間=0.4ミリシーベルト/時間」っていうことになる。

    とかく数値が大きいと誤解を招く恐れがあるから困る。

    会社でも、1,000,000円というとすごい大金のように見えるが、これって1百万円と表現したりするでしょ。書類のスペースの問題もあるけど、こうすると大した数字じゃないように見えてこない?

    だから、ここでの単位はすべて大きいほうの「ミリシーベルト/時間」に統一することとしたい。表記も「ミリシーベルト/時間」では長ったらしいので、「mSv/h」と表記する。

    次に普通に生活していて浴びる放射線の量。

    世界の平均値として「2.4ミリシーベルト」という数値があちらこちらに出てくるが、これは1年間に浴びる放射線の量。つまり「2.4ミリシーベルト/年」。これを解りやすくするためには時間に直してあげなければいけないので、365日で割って、更に24時間で割る必要がある。

    答えは「0.0002739mSv/h」ということになる。これを(A)としよう。

    先に出した数値である福島第一原発で最初の爆発が起きた際に、原発のかなり近くで計測された数値である「0.4mSv/h」は通常の1,460倍に相当するから、確かに問題のある数値だと思う。ただし、これは原発のごく近くで検出された数値で、一般の民間人にはほぼ関係のない数値だから参考にはならない。

    そこで、昨日埼玉県で検出されたという数値を用いることにする。

    とある記事によれば「さいたま市では3月15日午前11時に、通常のおよそ40倍にあたる1.2マイクロシーベルトの放射線量が検出されました。」とある。この「通常の40倍」という表現も厄介だが、これは後で。ここでは「1.2マイクロシーベルト」をここでの単位に戻して「0.0012mSv/h」と表記してみる。これを(B)とする。

    (A)が普段の数値とすると、(B)は(A)の約4.38倍ということになる(0.0012÷0.0002739=4.38116101)。

    まぁ普通の数値(A)よりは多いことになるかな。40倍と4.38倍じゃエラく違うような気もするが、ここで比較しても仕方がないか。

    X線検査で浴びる放射線量を例に出してみる。

    集団健康診断の時に撮る胸部X線検査、いわゆるレントゲン検査で放出される放射線量は「0.06〜0.14mSv」らしい。

    低い方の数値「0.06mSv」はレントゲン検査1回当たりに浴びる放射線量を示した日本放射線学会の雑誌に掲載された古い数値とも合致するんだけど、これって1時間当たりなのかな?

    比較対象になるのかわからんけど、単純比較すると(A)の約219倍もある。(B)と比較すると50倍か。

    バリウム飲んで検査する胃のX線検査は「3.3mSv」で(A)の約12,048倍。(B)と比較しても2,750倍。

    CTスキャンは「6.9mSv」で(A)の約25,191倍。(B)でも5,750倍もある。

    レントゲンは一瞬だし、バリウムも長くて1分程度(食道から胃に流れるバリウムを撮像しているんだから一瞬じゃないよね?)だから、外を出歩いている時に浴びる放射線量と比較しても意味がないのかもしれないけど、数値だけみると検査の時に浴びる放射線量って意外と多いんだなぁって気になる。

    官房長官も会見で話していた、東京−ニューヨークを往復した時に浴びる放射線量は「200マイクロシーベルト」は「0.2mSv」。(A)と比較すると、約730倍にもなる。(B)と比較しても約166.7倍。

    しかもレントゲンやバリウム検査と違って、結構長い時間飛行機に乗ってるから、結構な量の放射線浴びてるんじゃないかって気にならない?全行程の総量だとしても、10時間飛行機に乗っているとして10分の1。それでも(A)の73倍だし、(B)の16.67倍もある。

    関東近郊に住むと放射能汚染が怖いから地方に疎開するっていうよりも、だったら海外旅行辞めた方がいいんじゃない?

    地方に移動するのに飛行機使ったら元も子もないんじゃない?

    ん?どうなん?


    ね、気づいたでしょ。ようは言い方なのよ。

    数値の表記の仕方によって、大きく印象が異なるんだ。単位を大きいものに合わせるとすべて小数点以下の話になるから大した数値に見えなくなる。

    「通常の40倍」って報道があったけど、レントゲンなんてそれ以上だし他の検査なんかヒドい数値だと10,000倍以上って表現になる。飛行機乗ったら大きい方で730倍ってんだから、大変なことやってるんだって印象持つでしょ?

    持たない?いや、持つでしょ〜。

    ボクは専門家でもないし物理嫌いだし、ここでの数値的な意味の検証なんかしてないから何の証明にもなってないかもしれない。

    実際に数値書いていて思ったんだけど、レントゲン撮影は一瞬だし、胃のバリウム検査だってそんなに長くない。ニューヨーク往復だって全行程で浴びる量かもしれないし、毎時の数値かもしれない。

    だからこの場で表記した50倍とか25,191倍なんて数値にも何の意味がないのかもしれない。だから何の証明にもなっていない。

    そういう意味じゃ、テレビや新聞で報道している「◯◯倍」って数値だって、本当に比較する双方が同じレベルのもので計算した値なのかってことがわからなくなる。そもそも信ぴょう性がどれほどあるのかも疑わしくなる。

    でも、『表現の仕方によって人が受ける印象が大きく異なる』ってことは証明してみせたんじゃないかな?って思うんだけど、どうでしょう?

    結論として言えることは、主にTVや三流の夕刊で流布されていることは、やはり数字のマジックなんだ、ということ。

    小学校の時に友達にあだ名つけた悪口言ったりすると「言われた相手がどう思うか、考えてから口に出しましょうね」なんて怒られなかった?

    だから視聴者がどう受け止めるか考えてテレビカメラの前でしゃべってほしいんだよね。プロなんだから。

    一般の人達の不安感を募らせて何か楽しいことでもあるんだろうか……。

    おっと、いかんいかん。別にマスコミ批判をしたくてこんなことやってるんじゃなかった。これをカミさんに説明しなけれ……

    あれ?もう寝てるのか。

    まぁいいや。

    (おわり)

    2011年3月15日火曜日

    013:【記録】2011/03/15 日常

    しばらくは、朝起きてまず最初にする事が電車の運行状況の確認になりそうだ。

    PCを立ち上げるのも億劫だから、携帯に届くYahoo!交通情報メールで確認する。昨晩の報道にあったとおり、一時の混乱は落ち着きを見せたようで、通常の5〜7割程の本数ながら電車は動いているらしい。

    計画停電の予定は相変わらず直前にならないと判らない。朝一番の6:20からのグループに入る地区の人は気が気じゃないだろう。今日も、実際にはグループの一部の地域のみ7時頃から停電する模様だ、とTVのニュースが伝えている。ウチは9:20からのグループに入っているので、カミさんが朝食の準備と並行して、早々に洗濯機を回し始める。

    昨日はボクの意図的な判断ミスもあって、通勤というつまらない日常をとても素晴らしく楽しいイベントに変えてみせたのだが、そんな事を毎日続ける体力的余裕もなければ、実際に自転車も会社に置いたままだったので、仕方なくいつも通りの手順で出社の準備をする。いつも以上に通勤に時間がかかるだろうからと慌てたりもせず、遅刻なら遅刻でいいやと開き直るわけでもなく、あくまでも自分のペースに忠実に、淡々と、ほぼ決められた手順に則って支度を整えるところがB型のB型たる所以なんだろうか。

    家族に精一杯の愛情を込めて「行ってきまーす」と玄関を出る。

    街はいつもと変わらず、いや、若干人の出が少なめに見える。やはり勤勉なサラリーマンはいつもより早く出かけるものなのだろうか。やはりボクはサラリーマンとしては失格なんだろうな。

    駅に向かう道を歩いていると、車の交通量が通常よりも多いことに気づく。だが車は動く様子もなく停車した列が続いている。早くも渋滞かと思いきや、先頭の車の先に見えるのはガソリンスタンドだった。街中の小さなガソリンスタンドで、大きな街道沿いのそれよりも価格設定が高めだからか普段は閑散としているはずのガソリンスタンド。そんなところにも、これだけの車が朝早くから押し寄せているところを目の当たりにすると、いよいよ「ナクナルカモシレナイ症候群」は手を着けられないほど蔓延していると実感する。こいつはかなりの重症とみた。

    最寄りの駅に着く頃まで、徒歩で駅に向かう人はまだまだまばらだった。駅のホームに降りても閑散としている。おかしいな。電車は動いているはずなのに、そんなにみなさん早く会社に向かったのだろうか?

    電車はほぼ10〜15分間隔で運行されているらしい。ホームに降り立ったのは2分後に電車が来る時間だった。最寄りの駅は始発から一駅目なので、座れることはなくても混み過ぎて乗れないなんてことはないはず。吊革に掴まってしばらく立ってれば、運が良ければ座れることもあるだろうと、たかを括っていた。ホームに電車が滑り込んで来たときに、その予想が余りにも楽観的すぎた事を思い知る。先頭車両から窓にへばりつくくらいの満員だった。たぶんこうだ。みなさん隣の始発駅までわざわざ遠回りしてでも電車に乗ろうとしているってことだ。なるほど。真面目なサラリーマンはやることが違うな。

    幸いにも、若干空いている車両に乗ることが出来たので、吊革の確保に成功。棚に鞄を載せてiPhoneでTwitterの朝の挨拶を始める。いつもなら武蔵野線との接続がある南浦和で少し空くはずが、本数が少ないので降りる人以上に乗り込む人がいる。混雑は変わらない。先週土曜日の帰宅時よりは全然楽だったのが救いだ。

    赤羽−田端間は一番の乗車率区間だった。前に座るオジサンの足の間に片足を滑り込ませ、斜に構えて手すりで身体を支えなければならなかった。この間Twitterでpostなんか出来やしなかった。田端で山手線と並行するので、気の早い人はそちらに乗り換えていたが、逆に山手線の方の乗車率が跳ね上がってしまったようだ。体勢を戻してTwitterの続き。

    上野駅で目の前に座るオジサンが降りた。ボクはあと少しで降りることもあって、隣に立っていた少し年上に見える女性に席を譲ろうとした。すると、反対側に立つ若いサラリーマンがボクを押しのけて座る気配を見せたので、わざわざ手で制して女性に「どうぞ」と声をかけなければならなかった。そのサラリーマンがこちらを見ていたので、満面の不敵な笑顔で応えさせていただく。先に目を逸らしたのは若いサラリーマンの方だった。よし!ボクの勝ちだ!と小さな勝利を噛みしめた(これはTwitterでも女性に好評だったので、記録しておくことにした)。

    会社には普段よりも10分遅れで到着。停車する度に人の乗り降りに時間がかかるから仕方がない。始業には余裕で間に合ってる。職場には昨日よりも多くの人がすでに出てきていた。

    昨日、電車が混雑してるので出勤を止めさせた妊婦の後輩が早くも席に座って仕事をしていた。電車大丈夫だったか?と声をかけると、始発で来たという。大事な身体なんだからこんな時ぐらい無理すんなと言っておいた。後から考えると、これって捉えようによってはセクハラ?いやいや、考えすぎかも。

    震災に端を発した関連業務は目まぐるしく増えていく。ひとつ片づけるとまた新たな課題が浮上する。いろんな部門を跨いで調整しなければならない事も多い。みな大変な時なんだから自部門の利己的な主張は自重してほしいのだが、なかなかそうも行かない厄介な奴もいて、余計に手間をとらせる。自ずとタバコの本数が増える。いかんいかん。

    こんな毎日がしばらく続くんだろうな。やがてそれにも慣れて、これが日常と化すのか。少し楽になれば、またそれが日常となり、そんなことが繰り返されて行くのだろうか......。

    午後、カミさんからメールが入った。結局、停電はなかったとのこと。明日は朝一番の停電が予定されてるらしい。埼玉県でも放射線が検知されたらしいから、できればマスクをして帰ってきた方がいいと。

    やっぱ違った。まだまだ慣れそうもないや。こんな事に慣れちゃダメだ。こんな気疲れする生活は、いつまでも続いたらダメなんだ。

    朝、長男が、今日はコロコロコミックの発売日だ!と騒いでいた事を思い出し、カミさんにメールの返信でもう買いに行ったのか?と聞くと、帰りに買ってきてやって欲しいと返事が帰ってきた。

    今日は急いで帰らなくちゃならない大事な用事ができてしまった。さっさと切り上げて帰らなきゃ。残りの仕事を片づけるために、タバコを消して席に戻ろう。

    (おわり)

    2011年3月14日月曜日

    012:【記録】2011/03/14 交通パニック

    朝起きてニュースを見る。相変わらず地震の悲惨な情報ばかりが垂れ流しになっている日常に気が滅入る。

    夜、寝ている間に携帯に入った地震速報を確認しようとメールを見ると、Yahoo!の交通情報メールが複数件入っていた。東海道線・京浜東北線・横須賀線・埼京線などが一部運転見合わせという内容だった。

    あれ?なんでこんな地震があった当日の古いメールを見てなかったんだろう?これは金曜とか土曜のメールなんじゃないか?と最初に思った。

    だが、TVのニュースでも同じことを言っているので、今朝の話なんだと気づく。

    よくよく確認すると、計画停電の影響で都内の一部しかJRは運行していないらしい。

    ということは、最寄りの埼玉のJRの駅に行っても電車に乗れないということじゃないか。

    さぁ困った。

    今週は一日も休めない仕事のピークだ。何としてでも会社には行かにゃあならん。

    ま、こんな時に仕事の心配をするのもどうかと思うのだが。

    だが、悲しきサラリーマンは、どうしたものかと思案する。

    案の定、さっきまで寝ぼけていた頭では妙案を思いつくはずもない。

    ひとまず課のメンバーたちの状況が知りたかったので、メンバー全員に一斉同報メールを出した。

    妊婦の後輩は電車が動いているので出社するとの返事。いやいやちょっと待て。恐らく殺人的な混雑ぶりになるだろうからやめておいた方がいいぞと、今日は休むようにとたしなめた。

    神奈川方面に住む新婚の後輩は、何とか横浜までバスで行き、東横線で都内を目指すと言っている。よし頑張れ!

    千葉市の奥に住む若手は、多分出て来れないだろうとの予想に反し、すでに会社の近くまで来ているとの返事。何で?と問いただすと、自宅とは違う都内の別のところから出社してます……だと?!

    ははーん、そういうことか。青春万歳!熱いぜ、ヒューヒュー!グッジョブだぜ!

    とりあえず一番最初に会社に着きそうだから何とか頑張ってくれと激励。

    もう一人の千葉県民は、どうも出て来れそうもない、とはなから消極的なお返事。お前の担当業務は今日が山場なんじゃないのか?と思ったが、先週末歩いて自宅まで帰っていたので、無理すんなと返しておいた。

    さて、それじゃあボクはどうしようか。

    この間歩いて帰るくらいだったら自転車買うわっ!と言ってたことを思い出し、とりあえず自転車で行けないかとGoogle地図で距離と経路を調べる。

    会社までの距離は30km弱、この間調べたばっかだった。

    自転車置き場に行き、愛車r&m BD-1の状態をチェック。

    タイヤの空気を入れ、ブレーキの利き具合を確認。

    よーし、行けそうだ。

    カミさんにその旨を告げると明らかに呆れた表情だったが、そんなことは意に介さない。だってオイラB型、一度キメたことはトコトンやり尽くすんだーい。

    帰りも電車が動いている保証はない。一応寝泊まりできるように下着の着替えを用意。シャツにカーゴパンツというカジュアルな服装だったので、念のためにスーツもリュックにきれいに畳んで積める。何て律儀なサラリーマン。

    まだ3月も半ばなので寒いだろうと予想し、ウインドブレーカーを羽織り、いざ出発。

    一時間に10kmは走れるだろうと予測していたので、10時に出発しても午後からは仕事に取りかかれるはずだ。

    まずは幹線道路を目指す。

    細かい道は解らないので、頭の中に入っている主要幹線道路を辿るように東京に向かうしかない。

    大宮バイパスだと多少西よりにずれてしまう可能性があったので、中山道から行こう。

    思った以上に車が多い。

    しかも渋滞している。

    車道を走ろうと思ったがちょっと危ないので歩道を走る。バンピーなので尻にダメージが蓄積するが仕方がない。

    浦和でスポーツサイクルショップに立ち寄る。携帯用の空気入れを購入。パンクセットは用意していたが空気入れがどうしても見つからなかったので、出費は痛いが万が一の事を考えて買ってしまった。

    当たり前の話なのだが、自転車を一生懸命こいでいるので暑くなる。ウインドブレーカーはリュックにクシャクシャと丸めて詰めた。

    ひたすら中山道を南下する。

    蕨に入った。

    ここまでの所要時間は一時間。漕ぎ出してから一回も給水してなかったが、せめて都内に入る目処が立つまではと我慢する。

    戸田に入った。

    ということは、荒川が近い。川を渡れば東京都に入る。

    堤防が見えた。

    川を渡る直前に自販機が見えたのでミネラルウォーターを買った。堤防を登る坂の手前で休憩。水分補給してタバコで一服。

    iPhoneの地図で現在位置と目的地の経路を確認。まぁ予想通りの行程だ。

    荒川を渡る手前のキツい上り坂、先は長いので無理せず降車して歩く。

    坂を登り切ったあと、川を渡る平らな橋の上は颯爽と走る。風が気持ちいい。

    東京都板橋区の看板の下を通過。ようやく都内に入った。まずは第一関門突破だ。

    まだまだひたすら中山道を南下する。

    この先はアップダウンが出てくるはずだ。案の定、板橋区志村坂上で緩やかだが長い坂道と遭遇。ギアをチェンジして一生懸命漕ぐ。その横を電動アシスト付き自転車に乗った買い物途中のオバサンが悠々と通り過ぎていく……。

    ダメだ、やる気なくした。

    降車して歩く。無理しない無理しない。

    坂を上りきったところにセブンイレブンがあった。

    そろそろ昼も近いので早めの昼食にしよう。

    自転車で距離を走る時には、いつもコンビニのオニギリを食べると何故かボクの中で決まっている。適度に汗をかいた後に食べるコンビニのオニギリは何故だか格別に美味いんだ。ツナマヨとおかか。最高に美味かった。水を飲み干し、ポカリスウェットを購入した。

    さて再出発だ!と思ったら、トラブル発生。

    車体と後輪の車軸の間にある緩衝材(確かエラストマーとかいうゴム製品)がものの見事に割れていた。たぶん酸化してモロくなっていたんだろう。

    コイツがないから尻が痛かったのか。いつもより道路の凹凸をよく拾い衝撃が強いなぁと思ってたんだ。

    この部品はBD-1を扱う店舗でないと手に入らないだろうなぁ。そんな店がすぐに見つかるはずもなく、さがしてる時間も惜しかったりので、そのまま強行出発。

    しばらく行くと首都高速が見えてきた。板橋本町辺りか?

    交通量も一時的に増えてきたみたいだ。

    そろそろ左に曲がってみようと何の根拠もなしに脇道に入る。バンピーな歩道がきつかったこともあるのだが。大きな通りと交差したので更に左折。走りながら道路名の看板を見ると、環七通りとある。

    マズい。環七じゃだめじゃん。都心には近づけない。

    次の交差点の手前にある道路表示をみると、右折方向が十条となっている。

    こっちかな?とまたまた適当に選択。

    しばらくいくと埼京線と交差した。ほどなく自衛隊の基地が右手に見えた。はっきり言って、よくわからん。

    坂を登ると直進が王子で右折が駒込とある。下り坂の王子方面も捨てがたかったが、方向的には駒込じゃないかな?と思い右折の道を選ぶ。

    北区役所を右手に見つつ直進すると大きな道路に出る。一瞬だけ明治通りに入ったらしい。左手には飛鳥山公園が見える。

    なんだ、結局王子駅の近くに出るんじゃないか。

    明治通りは右折するのだが池袋方面と書いてあったので明らかに方向が違う。直進の本郷通りを進む。

    またしてもここでトラブル発生。

    軽い上り坂だったので数回ギアをチェンジしたときにペダルが空回りする。

    チェーンが外れたのか?と思ったため一度止めて確認したが、チェーンはキチンとなっている。

    ギアの部分がイカレたのか?と思ったらシフトレバーから続くワイヤーが切れていた。

    これでギアは使い物にならない。

    幸いにも一番重いギアに固定されていたので走りには支障がない。ボクの足が疲れるだけだ。

    気を取り直して本郷通りを進む。

    アップダウンが出てきた。ギアが重いのでよけい疲れる。

    だが車の量が減ったので、余裕で車道を走れるのが唯一の救いだった。

    西ヶ原を過ぎ、滝野川で道なりに右折。

    駒込の駅で山手線の上を通過。

    本駒込の辺りから学校が増えてきたみたいだ。ということは......

    見えてきました、最高学府・東京大学。帰ってきたぞ!我が母校(ウソ)。

    歩道がレンガのような石畳なので尻にモロに響くのがいただけなかったが、東大なので許すことにした。

    本郷三丁目を抜けると、左が日本橋方面、右が御茶ノ水方面とある。

    御茶ノ水方面は一旦坂を上って下るはず。日本橋方面は平坦のままだが、その先右折すれば下り坂。当然重いギアで走るので日本橋方面を選択。

    東京医科歯科大の裏を通って湯島聖堂手前で右折。聖橋を渡りニコライ堂のすぐ脇を通って坂を下る。

    小川町で左に行くと外堀通りに出られるのだが、ここはあえて直進して大手町のビジネス街を颯爽と走ってやろうじゃないか。後は平坦だし。

    神田橋を抜けて経団連の前を通り過ぎると大手町の金融街。

    永代通りを過ぎ、東京海上ビルを過ぎれば和田倉門だ。

    右手に皇居、左手には東京駅。

    来たぜ!東京!イヤッホー!!

    このときゴールが近いせいか、頭の中にはロッキーのテーマが繰り返し繰り返し流れていた。思わず「エイドリアーン!!」と叫びそうになる。

    自社の入るビルの前まで来ると、もう感無量だった。

    裏口から入り、社員証をみせて貨物用エレベーターに愛車と共に乗りいつものフロアーへ。

    交通が混乱しているから出社できている人間も少なかろう。そんな中、遠く埼玉の地から自転車で満身創痍で駆けつけたオレはサラリーマンの鏡だ、ヒーローだ!

    そう思っていたが、フロアーには多くの人がすでに出社していた。

    先日の土曜日、ようやく動き出した電車に乗って一緒に帰った埼玉方面の同僚のほとんどが出社していた。

    おかしい。ナニカガオカシイ……。

    一人スーツ姿でない自分が妙に浮いている気がする。

    そっと近くの席にいる与野から来てる女性に「あのー、どうやってここまで来たんすか?」と訪ねると、どうやら埼京線は朝から大宮−新宿間で運行されていたらしく、赤羽乗り換えで東京駅まで難なく来れたらしかった。

    しかも昼過ぎから、止まっているはずの京浜東北線は大宮まで運行が再開されているらしい......。

    結局、今日の自転車通勤は、僕の自己満足と冒険心を満たしただけで、その代償に愛車に無理をさせて所々壊し、ボクの脚にかなりのダメージを残すのみに終わったようだ。

    その後はキチンと仕事をしたさ。そしてまだまだ元気に動いている京浜東北線で素早く帰りました、とさ。

    おしまい。

    (おわり)