【当ブログの説明】

こちらは、かつてPosterousというミニブログサービス上で運営されていた「ほぼ日刊ひろさの」及び「煩悩の赴くままに」というコンテンツを再生することだけを目的に開設されたブログになります。
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2011年3月27日日曜日

024:ボクラの音楽!の巻#9

間に変なのが入っちゃったけど、いつもの続きね。

そんなこんなで、大学の一年と二年は学園祭と定期的に行う部の演奏会みたいなライブの繰り返し。

この頃は長髪ロン毛で、夏でも革ジャン着てて、ほっそーいGパン履いてんのね。

そう、何事も形から入るタイプです、はい。

伸ばした後ろ髪がウザイから、バイト先のコンビニで小学生の女の子がよく買っていく髪止めるゴムヒモ買って、ワザと尻尾を縦に三段にしてたりしたなぁ。ゴムの色も三色にして。ポニーテールの三連星って感じ。ツインテールの上を行ってるな。

時代を先取りし過ぎて、学内でも浮きまくり。

バイト先に来る子どもたちにはウケたんだけどね。駄菓子も扱ってたコンビニだったから、小学生がよく来てさ、暇な時に店の前で相撲とったりメンコしたりして。あとで店長に怒られるんだけど。

とにかく、目立とう目立とうとしてたのよ。

買ったばかりのLevi'sのジーンズ、今はないUS-505ってモデルのスリムなGパン、その内側に固いスチールの缶ジュースをあてて、表から板ヤスリでちょっとずつ削ってくの。膝のあたりに穴あけて、いい感じに糸をほつれさせんのさ。

ハサミで切っちゃダメなの。如何にも履き倒して穴あいちゃいましたっていうダメージ加工、演出が必要なのよ。お母さまによく怒られましたよ、ご近所の目があるのにみっともないって。

そんなボロボロのGパン履く以前に、それ以外でもっとみっともない格好だったんだけどね。

上は基本的にHanesの白いTシャツと革ジャン。ダブルのライダースが流行ってたんだけど、そんなの着るとイカにもっ!って感じになっちゃうから、大人しめのシングルライダースが基本。バイクは原付しか乗らないけどね。

もしくは黒のコートね、夏でも。もちろん薄手のヤツよ。あんまり汗吸わしちゃうと塩が浮き出て白い筋ができちゃうからね。

それにワークブーツ。つま先に鉄板が入った重いミドルのブーツ。高いブランドの革ブーツなんか買えないからさ、東京靴卸売り市場とかで売ってるどこのメーカーが作ったのかもわからない安いヤツよ。いわゆる安全靴ってヤツだったのかもな。オデコ靴ってのも流行ってさ。ソールがラバーでやたら分厚くて、つま先が丸く膨らんでるの。身長が5cmくらい伸びちゃうんだよね。シークレットじゃないよ。見た目から底が分厚いのがわかるの。

普段はそんな「音楽やってます!」って意識した格好してんのに、素人バンドだから衣装までは気が回らないっつーか、無頓着で全然気にしてなかった。基本は普段着のまま。だから衣装代はかからなかったなぁ。目立ちたかったから、Tシャツの上から両袖をぶった切ったGジャン着て(もちろん切り口はいい感じにほつれさせるのよ)、下は所々切れて穴のあいた細いLevi'sのGパンの上から黄色い短パンはいてた。

北斗の拳のやられキャラっぽい感じだったかな。当時の彼女にも、その格好だけはやめた方がいいって散々言われてた気がする。

学校行くのにも常にサングラスね。

視力は両目とも1.5だったから、メガネみたいなものに対する憧れもあってね。Ray-Banのサングラスなんてそうそう買えないから、1000円くらいのレンズの色の濃いサングラスを何個も買ってさ。四角いの丸いの、いろいろ持ってたよ。

そんでギター担いでエフェクターのケース持って学校行くんだもん。何しに行ってんのかわかりゃしないよな。

朝の一限目に間に合うように電車乗るんだけど、一度楽器を置きに部室に寄るでしょ。

そこで先輩や同期のバンドのメンバーに会うでしょ。

軽く話しをしてるつもりが、気がついたら昼飯食べる時間になってたりして。

で、学食とか外の店に行ってダラダラしゃべりながらメシ食べて、そんじゃあ「部室に戻って缶コーヒーでも飲んで、一服しやしょーか?」ってんで、部室に置いてあるアコギを抱えながら、またくだらない話しをダラダラするでしょ。

そんで気がつくと夕方で、「あれ?いけね、スタジオに行く時間だ、失礼しやーす!」って帰って行くの。

どうしょうもないね。

一般教養だらけの二年間だから通じたのよ。試験の問題も内容も数年間変わってなくて、過去問さえ手に入れば簡単に単位取れてたからな。諸先輩方のおかげで楽勝でしたよ。もちろん学生の本分は勉強さ。でも勉強なんか、これっぽっちもしてなかったよ。ホント、お父さんお母さん、ゴメンなさい。

それと、当時は割と忙しかったからね。

バンドやってると練習のスタジオ代とか、その帰りの飲み代とか、機材揃えるためのお金とかが必要だから、バイトも沢山しなくちゃならない。メインのコンビニバイトのローテーションびっちり埋めて、1日10時間くらい働く日もあってさ。

それでも時間が空いたら、その隙間に短期の肉体労働系の仕事入れたりしてさ。短期は日払いだからすぐ金が手に入るんだ。CM撮影現場の搬出搬入とか、バイト代とは別に飯おごってもらえたしね。肉体労働の後の豚カツは旨かったなぁ。

当時はいわゆるバブルの時代だったからね。学生相手のバイトでも払いがよかったのよ。

そうやってなけなしのバイト代で練習して自腹でライヴ会場おさえて、チケットなんて売れるわけないから知り合いにタダで配りまくって。

こりゃプロになんてなれやしないだろうし、なったらなったで大変だろうなって、その当時にすでに気づいてたかんね。

(おわり)

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