小学生の時は邦楽中心だった嗜好も中学に入るとちょっと色気づいちゃって、生意気にも洋楽聴くようになる。
土曜日の深夜にテレ朝でやってた「小林克也のベストヒットUSA」の影響。
世はまさに80年代前半、MTVの創生期になるのかな。
録音したカセットをどこで聴くのかっつーと、たいていは部屋のラジカセでなんだけど、親と出かけるときに車の中で聴いたりもしたな。
それを屋外に、しかも徒歩や電車などの移動の最中へと持ち出したのが、ソニーのWalkmanだった。
カセットテープのケースと同じ大きさになるってのが売りの三代目だか四代目のWalkmanを買って使ってたんだけど、有頂天だったね。
本当は一世を風靡した二代目のアシンメトリーなボディデザインに惹かれていたんだけどもう売ってなかった。
それでもボクの買ったWalkmanmo単三乾電池一本で動く魔法の箱だったさ。
録り貯めた好きな音楽をいつでもどこでも持ち出せるってのが、最大にして最高の魅力でさ。
当時はレンタルでレコード借りて、それをカセットに落とすんだけど、ノーマルとかクロームとかメタルってテープの種類もいろいろあってさ。お小遣いの範疇でどれだけ音楽に金を注ぎ込んだことか。
その後、ロックからハードロックへ、そしてヘビーメタルへと傾倒してって、大音量で自分の世界にドップリ入ってくのが好きだった。部屋のラジカセで聴くわけにはいかなかったからね。外に出てヘッドフォンして歩きながら大音量で聴くのも、すんごい危険なんだけど。
予備校通ってるときは録音できるWalkmanに買い換えたりしてね。後で聞き返したりする事も稀なのにわざわざ録音したりしてさ。重宝してましたよ、カセットWalkman。
通勤電車の中でイヤフォンしてる人はみな音楽聴いてるんだと思うんだけど、今では保存するメディアの形式こそ違えど、最初はWalkmanから始まった一大ムーブメントだと思っている。
歴史的に正しいかどうかの検証はしてないけど、少なくともボクの中ではWalkmanは歴史を変えた偉大な製品の一つなんだ。
そう、そうなんだよ。
(つづく)
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